CNH、AI搭載スマートスプレー技術を発表—農業の効率化と持続可能性を向上

 CNH Industrial(CNHインダストリアル) :2025年6月12日

 バジルドン 、農業分野でのAI活用が進む中、CNHは新たなスマートスプレー技術を発表した。この技術は、機械学習とカメラセンシング技術を活用し、リアルタイムで作物を分析しながら自動散布を行うもので、Case IH、New Holland、Millerの各ブランドのスプレーヤーに標準搭載される。

 CNHのスマートスプレー技術は「グリーン・オン・ブラウン」、すなわち土壌上の雑草を識別し、水や除草剤、肥料などを必要に応じて正確に散布する。これにより、資源の節約と化学薬品使用の削減が可能となり、より生産性の高い農地管理が実現する。

 CNHは、持続可能な農業を推進する取り組みの一環として、この技術の詳細を「A Sustainable Year」シリーズで紹介している。また、40,000エーカーの農地を管理するアメリカの農家へのインタビューでは、導入による効率向上とコスト削減のメリットが実感されている様子が語られた。
 
■ CNH Industrial(CNHインダストリアル)について
 CNHインダストリアル(NYSE:CNH)は、世界クラスの機器、テクノロジー、サービスを提供する企業である。「新境地を開く」という理念のもと、イノベーション、持続可能性、生産性を中核に据え、戦略的方向性、研究開発力、投資を通じて、グローバルブランドおよび地域ブランドの成功を実現している。
 Case IHとNew Hollandは、世界規模で、機械からインプルメントまで、360度の農業アプリケーションおよびそれらを支えるデジタルテクノロジーを提供している。さらに、CASEおよびNew Holland Construction Equipmentは、建設業界の生産性向上に貢献する多様な建設製品を展開している。
 地域特化型ブランドとしては、農業用トラクターを手がけるSTEYR、デジタル農業、精密技術、自律システム開発におけるリーダーであるRaven、高精度衛星測位およびヘッディングテクノロジーを設計・製造する大手企業Hemisphere、耕起・播種システムを専門とするFlexi-Coil、アプリケーション機器を製造するMillerなどが挙げられる。また、ユーロコマック社との提携により、建設業界向けに電動ソリューションを含む多様なミニ・ミディショベルを製造している。
 CNHは、2世紀以上にわたる歴史の中で常に各分野のパイオニアであり続け、情熱を持って革新に取り組み、顧客の効率と成功を後押ししてきた。真のグローバル企業として、35,000人を超える従業員が多様性と包摂性を重視した職場環境のもと、顧客の成長とより良い世界の実現に向けた支援に注力している。

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