鉱研工業、2026年3月期の期末配当を無配に修正

 鉱研工業は6月16日、2026年3月期の期末配当予想を修正し、無配とすることを発表した。これは、ヒューリックによる同社株式への公開買付け(TOB)が実施される予定であるためとしている。

■経緯は以下の通り。
・2025年5月12日に公表された2026年3月期の期末配当予想では、1株あたり18円を予定していた。
・今回の修正は、ヒューリックによる公開買付けが成立することを条件としている。
・鉱研工業は、この公開買付けに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨する決議を行っている。
・公開買付けは、鉱研工業をヒューリック株さの完全子会社とすること、および鉱研工業の株式が上場廃止となることを前提として進められる。

 修正の理由として、同社はこれまで、将来の成長投資に必要な内部留保の充実、財務基盤の確立、株主への利益還元を総合的に考慮し、安定的かつ継続的な配当を基本方針としていたと説明している。しかし、今回の公開買付けにおける買付け価格が、2026年3月31日を基準日とする期末配当が行われないことを前提に決定されていることから、期末配当を中止する決定に至った。
 これにより、2026年3月期の年間配当金は、前回予想の1株あたり18円から0円に修正される。なお、2025年3月期の期末配当実績は1株あたり15円であった。

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