日本産業機械工業会が6月16日に発表した2025年4月の産業機械受注額は、前年同月比6.0%減の3,724億円となった。内需は同8.5%増の2,758億2,400万円と堅調だった一方、外需が同32.0%減の965億7,600万円と大きく落ち込み、全体を押し下げた。
内需の内訳を見ると、製造業向けが同30.1%増と大幅に伸長。非製造業向けは同9.0%減、官公需向けは同11.6%増、代理店向けは同4.3%減だった。
内需で受注が増加したのは、ボイラ・原動機(4.0%増)、鉱山機械(28.8%増)、化学機械(39.9%増)、金属加工機械(53.1%増)、その他機械(10.6%増)の5機種。減少したのは、タンク(0.8%減)、プラスチック加工機械(19.5%減)、ポンプ(7.4%減)、圧縮機(18.7%減)、送風機(20.5%減)、運搬機械(9.2%減)、変速機(50.6%減)の7機種だった。
外需では、プラント案件がなかったことに加え、主力機種の不振が響いた。受注が増加したのは、鉱山機械(292.4%増)、化学機械(94.0%増)、圧縮機(26.8%増)、変速機(9.4%増)の4機種。減少したのは、ボイラ・原動機(63.1%減)、プラスチック加工機械(42.4%減)、ポンプ(47.9%減)、送風機(52.5%減)、運搬機械(39.4%減)、金属加工機械(68.6%減)、その他機械(19.4%減)。タンクについては、当月の受注がゼロで前年比を算出できなかった。
機種別では、鉱山機械が同65.1%増と最も高い伸びを示した。窯業土石、建設、外需向けが好調だった。化学機械も石油・石炭、官公需、外需向けの需要増を受けて同49.0%増。ボイラ・原動機は外需の大幅減で同29.3%減となった。
一方、プラスチック加工機械は自動車やその他製造業向け、外需の減少が響き、同36.3%減。ポンプも官公需や外需、代理店向けが落ち込み同20.9%減。変速機は同47.2%減、送風機は同22.0%減、運搬機械は同17.2%減だった。金属加工機械は鉄鋼向けは増加したが、外需の減少で同3.0%減にとどまった。