三井住友建設、ベナンで初の西アフリカ工事を受注

・コトヌ市の交通渋滞解決へ32億円の立体交差建設プロジェクト

 三井住友建設は6月16日、ベナン共和国最大の都市コトヌ市で進められる「ベドコ交差点立体交差計画(フェーズ1)」を受注し、6月9日に東京都内で契約を締結したと発表した。本件は日本政府による無償資金協力(ODA)に基づく案件で、同社にとって西アフリカで初の建設工事となる。総工費は約32億円、工期は2025年7月から2027年8月までの26カ月を予定する。

 ベドコ交差点は、ギニア湾沿岸を東西に結ぶ広域物流網「アビジャン・ラゴス回廊」と、市中心部を横断する都市幹線道路が交わる交通の要衝で、コトヌ市内でも最も深刻な渋滞箇所の一つとされている。プロジェクトでは、長さ270メートルのプレストレスト・コンクリート(PC)高架橋を建設するほか、平面交差部の改良や信号機の設置を行い、交通流の円滑化と安全性の向上を図る。

 発注者はベナン政府傘下のインフラ道路・国土開発公社(SIRAT)。設計・工事監理は、アンジェロセック、オリエンタルコンサルタンツグローバル、大日本ダイヤコンサルタントの共同企業体(JV)が担当する。

 西アフリカは人口増加と都市化が進む中、物流インフラの整備が喫緊の課題となっている。三井住友建設は、本件を足がかりに西アフリカ地域での事業展開を強化したい考え。

<工事概要>
工事名称:コトヌ市ベドコ交差点立体交差建設計画
発注者:ベナン共和国 インフラ道路・国土開発公社
(SIRAT;Société des Infrastructures Routières et de l’Aménagement du Territoire)
工事監理:アンジェロセック・オリエンタルコンサルタンツグローバル・大日本ダイヤコンサルタントJV
設計管理:アンジェロセック・オリエンタルコンサルタンツグローバル・大日本ダイヤコンサルタントJV
施工:三井住友建設株式会社
請負金額:約32億円
工期:2025年7月~2027年8月(26カ月)
施工場所:ベナン共和国コトヌ市ベドコ交差点
工事概要:延長270mのPC高架橋の建設と平面交差部の改良、信号機の設置

 ニュースリリース