Danfoss (ダンフォス):2025年6月13日
産業用ソリューションのグローバルリーダーであるダンフォスは、デンマーク・Nordborg(ノルボー)の生産拠点にて、最先端の水試験ラボを正式に稼働開始した。同社はこれにより、革新と顧客中心のソリューション提供への取り組みをさらに強化する。
新設されたラボは、加湿、集塵、断熱冷却など多様な用途に対応した水ノズルの性能を、実際の運用環境をシミュレーションしながら精密かつ再現性高く検証できるのが特徴。2025年4月下旬の稼働以来、すでに4社の顧客向けにテストを実施し、今後も多くの依頼が予定されている。
顧客はこの施設を利用することで、ノズルの噴霧角度、液滴の均一性、逆流防止性能、耐圧性など、厳密な仕様に基づいた定量的なデータを取得可能。これにより、実際のパフォーマンスに基づいた最適な意思決定ができるようになる。
「お客様の期待に応えるには、高品質な製品を提供するだけでなく、実データで裏付けることが重要です。このラボでは、ノズル性能を厳密な条件下で検証でき、製品の信頼性向上と顧客の安心感につながります」と、ダンフォスの機械エンジニア、ラスムス・ヨルゲンセン氏は語る。
ラボの開発は、複数部門の密接な連携により実現。ヨルゲンセン氏とプロダクトエンジニアのサティッシュ・リガデ氏が技術面をリードし、専任チームが精密かつ目的に沿った運用体制を築いた。
「このプロジェクトは私にとって非常に良い経験でした。顧客が必要とする最適なノズル選定に、このラボが大きく貢献できると確信しています」とリガデ氏はコメント。
ダンフォスバーナーコンポーネンツのグローバル営業・マーケティング責任者バート・グリーブス氏も「新しい水試験ラボは、顧客満足度の向上だけでなく、意思決定の迅速化にも大きく寄与します。実際にテストし、性能を目の当たりにできることで信頼が高まり、競合他社との差別化にもつながります」と期待を寄せる。
このラボは顧客サポートのみならず、製品開発の加速や社内知識の共有、設計初期段階での最適化機会の発見にも寄与。比較的小規模な設備投資でも、技術精度が求められる業界において大きな価値を生み出すことを証明している。
ダンフォスは新たな水試験ラボを通じ、今後も顧客の多様なニーズに応えるデータ主導型のソリューション提供で業界をリードしていく方針。
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