キャタピラー社、創業100周年を記念して「第7回国際建設・測量展」に出展

■建設業界の未来を切り開く革新技術を披露
 キャタピラージャパン合同会社は、6月18日から21日まで千葉県幕張メッセで開催される「第7回国際建設・測量展(CSPI-EXPO)」に出展することを発表した。同社にとって記念すべき創業100周年を迎える年の出展となる。

■「繋ぐ未来へ、次の100年へ。」をテーマに歴史と革新を展示
 今回の出展テーマは「繋ぐ未来へ、次の100年へ。」。キャタピラー社は、これまでの100年間で築き上げた伝統と革新の技術を基盤に、持続可能な未来に向けて顧客と共に歩んでいく姿勢を示している。
 会場では、創業当時のマシンカラーを再現したグレー色の100周年記念モデルとして、油圧ショベル「Cat 320」とブルドーザ「Cat D1」を特別展示。来場者は同社の長い歴史と歩みを直接感じることができる。

■遠隔施工技術「Cat Command」で建設現場の課題解決
 注目の展示は、建設機械の遠隔施工技術「Cat Command」だ。この技術は、建設業界が直面する工期短縮、省人化、生産性向上、安全性向上といった重要課題に対応するソリューションとして開発された。
 デモンストレーションでは2つの操作方式を紹介する。現場から離れた事務所等に設置した運転席とモニタから建機を操作する「Cat Command ステーション」と、現場で目視確認しながら建機を操作する「Cat Command コンソール」の実演を、屋内・屋外両方のブースで行う予定だ。

■国内初のホイールローダ遠隔操作を実現
 特に今回は、従来の油圧ショベルやブルドーザの遠隔操作に加え、国内で初めてとなるホイールローダの遠隔操作を披露する。ホイールローダでもCatテクノロジであるペイロードやオートディグなどの機能が使用可能で、一人のオペレータが複数の建機を操作できる革新的なシステムだ。
この技術は建設現場だけでなく、砂利・砕石現場でのダンプへの積込作業にも応用可能で、キャタピラーの遠隔操作技術のさらなる普及が期待される。

■省人化建設機械とデジタルソリューションも充実
 屋外デモンストレーションでは、省人化建設機械のソリューションとして、油圧ショベル「Cat315」にチルトローテータを装着した自由度の高い動作や、スキッドステアローダ「Cat265」にスマートグレーダブレードを装着した仕上げ整地作業などを実演する。
 また、機械の稼働状況から点検履歴まで一元管理し、現場の見える化を実現するデジタルソリューション「VisionLink」や、汎用小旋回油圧ショベル「Cat 325 (Reduced Radius)」も展示される。

■持続可能性への取り組みも紹介
 環境への配慮と持続可能性への取り組みとして、27年間稼働したマシンを再生する「リビルド」を実施した油圧ショベルの展示も行われる。これは循環型社会の実現に向けたキャタピラーの姿勢を示すものだ。
 さらに、顧客をサポートするサービスソリューションやファイナンスソリューションについても詳しく紹介される予定だ。

■展示会場でキャタピラーの未来を体感
 キャタピラーブースは、屋内ブース(展示ホール2 05-91)と屋外ブース(屋外展示場OD-21)の2カ所に設置される。来場者は最新の建設機械技術から100周年の歴史まで、幅広い展示を通じてキャタピラーの過去・現在・未来を体感できる。
 建設業界のデジタル化と省人化が急速に進む中、キャタピラー社の100周年記念出展は、同社が次の100年に向けてどのような未来を描いているかを示す重要な機会となりそうだ。

■開催概要
• 展示会名:第7回国際建設・測量展(CSPI-EXPO)
• 会期:2025年6月18日(水)~21日(土)
• 会場:千葉県幕張メッセ
• キャタピラーブース:屋内(展示ホール2 05-91)、屋外(屋外展示場OD-21)

 ニュースリリース