アルコニックス、リサイクル事業拡大へ埼玉県北部に約2万㎡の土地取得

・総合リサイクルセンター建設で循環型社会の実現を目指す

 アルコニックス(東京都千代田区)は6月11日、グループ会社におけるリサイクル施設建設を目的とした固定資産(土地)の取得について発表した。同社は同日、売主との間で不動産売買契約を締結した。

■循環型社会実現に向けた戦略的投資
 アルコニックスは現在、商社流通事業の主力事業の一つとして、アルミ・銅等を中心とした非鉄金属のリサイクル事業を展開している。今回の土地取得は、長期経営計画2030の事業戦略の一環として位置づけられ、同社の機能・技術の強みを活かしたビジネス・ソリューションの「循環型社会(リサイクル)」分野での取り組みを強化するもの。
 特に、グループアクションプランである「リサイクルセンターの拡張・全国展開による循環型社会の実現」を推進するため、非鉄金属リサイクル事業を手がけるグループ会社の拠点新設および拡充を目的としている。

<取得土地の詳細>
資産の名称:土地
所在地:埼玉県北部
敷地面積:約20,000㎡
取得資金:自己資金を中心とした資金調達

 売買契約の相手先は国内の一般事業法人で、相手先の要望により取得価額などの詳細は非公表とされている。なお、相手先とアルコニックスとの間に特筆すべき資本関係や人的関係等はないという。

■今後の展開と業績への影響
 アルコニックスは今回の土地取得を契機に、グループを横断した総合リサイクルセンターの建設と拡充を推進していく方針。国内外で機運が高まっている循環型社会の実現を目指し、事業活動を通じた環境負荷の軽減に努めるとしている。
 2026年3月期通期連結業績予想への影響については、現時点では軽微であるものと同社では考えている。今後、開示すべき事項が生じた場合は改めて発表するとしている。

■背景
 近年、環境問題への関心の高まりや資源の有効活用の観点から、リサイクル事業への注目が集まっている。特に非鉄金属のリサイクルは、資源循環型社会の構築において重要な役割を果たしており、アルコニックスのような専門性を持つ企業による事業拡大は、業界全体の発展にも寄与するものと期待される。

 ニュースリリース