建設機械レンタル大手のアクティオ(東京都中央区)は6月16日、ICT建機・機器向けの独自サービス「Satellite Shot(サテライトショット)」のレンタル提供を開始すると発表した。衛星測位システム(GNSS)を活用し、高精度かつシームレスな位置補正データを提供することで、ICT施工の現場導入を支援する。
「Satellite Shot」は、アクティオが独自開発したGNSS受信機と、LTE回線を用いた補正データサービスを組み合わせたICT施工向けソリューション。電源を入れるだけでアクティオのサーバーに自動接続される仕様で、誰でも簡単に利用できる。GNSS受信機と補正情報、通信回線をセットでレンタルできるため、入札前案件や新規現場などにおけるICT建機の導入も容易になるという。
サービスは、現場に設置した基地局から補正データを配信する「基地局方式(RRS)」と、国土地理院の電子基準点を活用した「仮想基準点方式(VRS)」の2種類から選択可能。LTE回線を活用することで、基地局から半径10km程度の広域でも高精度な測位が可能となり、従来方式に比べて柔軟性と運用性が大幅に向上する。
アクティオでは、こうした技術導入を通じて「生産性」「精度」「利便性」の向上を図り、ICT施工の普及拡大に貢献する方針。同社は「レンサルティング(レンタル+コンサルティング)」をコンセプトに掲げ、機器の貸与にとどまらず、現場での最適な活用方法も提案する事業モデルを展開している。
なお、「Satellite Shot」は6月18日から21日まで幕張メッセで開催される「第7回建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2025)」にも出展予定。
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