三一(SANY):2025年6月10日
・張家界で「電智製品・グリーン成套設備研究会」を実施、全社一体となった技術革新を推進
中国の建設機械大手、三一集団(SANY Group)は6月8日から9日にかけて、湖南省張家界市の琵琶溪賓館において「2025年電智製品・グリーン成套設備研究会」を開催した。本会議は、電動化・インテリジェント化製品およびグリーン成套設備戦略の実現と技術革新の加速を目的として実施された。
■全社幹部が結集、3つの重点分野で議論 研究会には、三一集団党委書記・輪番会長を務める向文波氏をはじめ、同集団董事の俞宏福氏、梁林河氏、戚建氏、各事業部・子会社・機能本部の責任者が一堂に会した。会議では「三車の電智化」「建設機械の電智化」「グリーン成套設備」の3つの核心テーマを中心に、発展戦略と協業メカニズムについて深く議論が交わされた。
向文波会長は開会の挨拶において、「電動化・インテリジェント化製品は将来の市場競争における重要な競争分野であり、集団として大きな期待を寄せている」と述べた。また、「今回の会議の核心目標は、集団の『三化戦略』をさらに推進し、電動製品・インテリジェント製品・グリーン成套設備の研究開発と事業展開を加速させることにある」と強調した。
■既存の成果を基盤に、さらなる競争優位の構築へ 向文波会長は、「長年の蓄積により、三一は電動化・インテリジェント化分野で一定の成果を上げている」とし、各事業部に対して「短所の補完」「優位性の追求」「競争の壁の構築」という作業方針に沿って協同で取り組み、競争優位を構築・拡大するよう求めた。
会議では、研究開発管理本部の李宏伟総監が電智製品・グリーン成套設備の過去3年間の総括と今後の計画について報告を行った。また、科学技術節の奨励・展示方案、調整・評価制度の草案についても説明がなされた。
参加者は分科会形式で活発な議論を展開し、数多くの建設的な意見や提案を提出した。これらの成果は、電智製品のアップグレードに新たな視点を提供するとともに、事業部横断でのグリーン成套設備エコシステム構築に向けた強力な推進力となることが期待される。
■新質生産力の形成で未来市場を開拓
近年、三一集団は新質生産力の形成を加速し、電動化製品ラインを全面的に拡張、完備された電動化製品マトリックスを構築してきた。インテリジェント分野においても、スマートマイニング、自動化港湾設備、無人舗装機械群などの知能化・成套設備応用シーンの開発で顕著な成果を上げている。
同集団は今回の研究会を通じて、「グローバル化、デジタル・インテリジェント化、低炭素化」戦略を積極的に推進し、研究開発投資を継続的に拡大することで、顧客により優れた成套設備ソリューションを提供し、企業の高品質発展を推進していく方針を改めて示した。
建設機械業界における電動化・インテリジェント化の潮流が加速する中、三一集団の今回の戦略会議は、同社が次世代技術への転換を本格化させる重要な節目となったといえる。
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