米キャタピラー、四半期配当を7%増額 – 31年連続の増配を継続

・建設機械大手のキャタピラー、株主還元強化で1株当たり1.51ドルに

 Caterpillar Inc. (キャタピラー社):2025年6月11日

 米建設機械大手のキャタピラー(NYSE: CAT)は6月11日、四半期配当を10セント引き上げ、1株当たり1.51ドルとすると発表した。これは7%の増額に相当する。配当は8月20日に支払われ、7月21日の営業終了時点での株主が対象となる。

 同社の取締役会が同日決議したもので、キャタピラーは31年連続での増配を達成した。これにより、同社はS&P500配当貴族指数の構成企業としての地位を維持している。

 ジョー・クリードCEOは「長期的な収益成長に向けた企業戦略の継続的な実行と、堅調な事業運営により、機械・エネルギー・輸送部門(ME&T)で力強いフリーキャッシュフローを創出できた」とコメント。「四半期配当の増額を実施でき、S&P500配当貴族指数への継続的な組み入れを維持できることを喜ばしく思う」と述べた。

■配当の歴史と株主還元方針
 キャタピラーは創業以来毎年現金配当を支払い続けており、1933年からは四半期配当を実施している。31年連続での年間配当増額により、同社は配当貴族として広く認知されている。
 同社は今後も、ME&T部門で創出されるフリーキャッシュフローの実質的に全額を、配当と自社株買いを通じて株主に還元していく方針を示している。

■キャタピラーについて
 キャタピラーは2024年の売上高が648億ドルに達し、建設・鉱山機械、オフハイウェイ用ディーゼル・天然ガスエンジン、産業用ガスタービン、ディーゼル電気機関車の世界最大手メーカーとして事業を展開している。
 100年にわたり、より良く持続可能な世界の構築を顧客とともに進めており、低炭素社会の実現にも貢献している。同社は世界各大陸で事業を展開し、建設産業、資源産業、エネルギー・輸送の3つの主要セグメントを通じて運営され、金融商品セグメントではファイナンスおよび関連サービスを提供している。
 革新的な製品・サービスと世界的なディーラーネットワークにより、顧客の成功を支える卓越した価値を提供し続けている。

 ニュースリリース