ボブキャット、フォークリフト安全強化を呼びかけ――5つの安全運転ポイントを紹介

 Bobcat Company(ボブキャット社):2025年6月9日

 米国ノースダコタ州ウエストファーゴ、コンパクト建機大手のBobcat(以下、ボブキャット社)は、「National Forklift Safety Day(全米フォークリフト安全の日)」に合わせ、フォークリフトの安全運転に関する啓発活動を展開している。安全性は業界標準にとどまらず、すべての作業現場、倉庫、オペレーターが共有すべき責任であるとの立場から、同社は生産性向上と安全教育の両立を目指す積極的な取り組みを呼びかけている。

 フォークリフトは現場や物流センターの効率を支える不可欠な存在だが、米労働安全衛生局(OSHA)によると、米国内では年間約11万件のフォークリフト関連事故が発生しており、約3万5,000件が重傷事故、また多数の死亡事故も含まれている。

 ボブキャット社で製品マネージャーを務めるアンドレ・マーシャル氏は「安全はトレーニング、技術、そして責任ある企業文化から始まる」と語り、「私たちは日々、安全かつ効果的に機械を運用できるよう、知識とツールを提供している」と強調する。

 同社はフォークリフト安全の日に合わせ、オペレーターが日々実践すべき5つの安全行動を提案している。

■ボブキャット社が提案するフォークリフト安全運転の5つのポイント

1. 操作員の訓練と資格取得を徹底
OSHAは、フォークリフト操作者に対して座学と実地による2段階の訓練を義務付けている。機種ごとの運転マニュアルや作業環境に合わせた教育が重要。

2. 毎日の点検と予防保全の実施
フォークリフトは勤務シフト開始時に点検が必要。油漏れ、タイヤ摩耗、液量、フォークの損傷、ブレーキや警報装置などを確認し、不具合があれば直ちに使用を中止することが求められる。

3. 周囲環境への注意を怠らない
倉庫内でも屋外でも、常に周囲の状況を意識することが不可欠。歩行者、路面状況、勾配、死角、他車両の動きに注意を払い、警報音、ミラー、照明などの補助機能を活用する。

4. 積載重量と安定性三角形の理解
過積載による転倒事故は依然として多い。フォークリフトのデータプレートを読み取り、揚高や荷の長さ、アタッチメントによる影響を理解したうえで、荷重の重心を「安定性三角形」の範囲内に保つことが重要。

5. テクノロジーと安全機能の活用
ボブキャット社のフォークリフトには、Guardian Stability System(GSS)やOperator Sensing System(OSS)といった先進的な安全機構が搭載されている。視界性を高めたキャブや、ホーン付きのリアグラブバー、青色警告灯なども安全性を高める機能として提供されている。

 ボブキャット社は「安全は一過性の取り組みではなく、意識と行動、そして継続的改善への誓約によって成り立つ」と訴える。各オペレーターは毎日の始業前点検、安全手順の確認、慎重かつ冷静な運転への意識を忘れてはならないとしている。

■安全の意識は今日から。常に警戒を怠らず、安全第一で。

 同社のマテリアルハンドリング機器および安全活動に関する詳細は、以下のウェブサイトを参照。
https://www.bobcat.com/na/en/industry/material-handling

■Bobcat Company(ボブキャット社)について
 1958年にコンパクト建機業界を切り開いて以来、ボブキャット社はイノベーションを通じて顧客の課題解決に取り組んできた。現在は世界的な建機ブランドとして、ローダー、ショベル、トラクター、フォークリフト、作業用車両、各種アタッチメントなど幅広い製品を展開。北米本社はノースダコタ州ウエストファーゴにあり、Doosan Group傘下のDoosan Bobcat Inc.(斗山ボブキャット)がブランドを保有している。

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