ソフトバンクロボティクス、豪icetana AIと提携、AI警備ソリューションを独占販売

 ソフトバンクロボティクスグループ(東京都港区)と子会社のソフトバンクロボティクスは6月10日、AIを活用した警備ソリューションを手がけるオーストラリアのicetana AI(アイセタナ・エーアイ)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。日本国内におけるicetana製品の独占販売権を取得し、共同研究開発にも取り組む。

 提携の一環として、グループ会社のSoftBank Robotics Singaporeがicetana AIに187万豪ドル(約1.7億円)を出資。発行済株式の17.6%を取得し、戦略的株主として参画する。資金は同社の製品開発やグローバル展開の加速に充てられる。

 ソフトバンクロボティクスは、icetana AIの異常検知機能を備えた映像解析技術と、自社のロボティクス技術を組み合わせたセキュリティソリューション「ICETANA AI-SmartBX Security」を、7月1日から国内で販売開始する。施設や企業の警備業務の効率化と高度化を支援し、人手不足が深刻化する中での新たな安全管理手段として訴求する。

 販売に先立ち、同ソリューションの業務改善効果を無料で試せる「ICETANA AI DXトライアル」キャンペーンを本日より開始。全国100社限定で無償提供し、8月末まで申込を受け付ける。

 また、国内でicetana AI製品を取り扱うマクニカ(横浜市)とも連携を深め、両社の強みを活かしたソリューション展開を進める方針だ。

 さらに両社は、今後3年間にわたって共同研究開発を実施する。AIによる異常検知とロボット連携、外部システムとの統合を視野に入れたプロジェクトを通じ、次世代の警備・自動化技術の実用化を目指す。

 ソフトバンクロボティクスグループは「AIとロボティクスの融合によって、新たな需要創出と社会課題の解決に貢献していく」としている。

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