荏原、サウジアラビアでサービス拠点を強化、2027年に高速バランス試験装置など導入へ

 荏原製作所は6月6日、同社のエネルギーカンパニーであるEbara Elliott Energy(EEE)が、サウジアラビアにあるサービスセンターにおいて、高速バランス試験装置およびパッケージング施設の導入を決定したと発表した。新設備は2027年の稼働開始を予定しており、中東地域におけるサービス体制の強化を図る。

 今回導入される高速バランス試験装置は、ターボ機械の高精度な整備・性能確認を可能にする設備で、同地域における顧客対応力の向上と、納期短縮、アフターサービスの迅速化が期待されている。またパッケージング施設の整備により、各種機器の組立・出荷体制も現地で完結可能となる見通しだ。

 荏原はこれまでもグローバルなサービスネットワークを展開してきたが、資源・エネルギー需要が高まる中東市場においては、現地対応力の強化が喫緊の課題とされてきた。今回の設備投資は、同地域でのプレゼンス拡大と事業競争力の底上げを狙ったものとみられる。

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