ブラザー工業は6月6日、子会社であるブラザーマシナリー(インド)(本社:トゥムクール地区)が、インドのマハラシュトラ州・プネ市に、インド国内では3カ所目となる、ショールームを併設する工作機械のテクノロジーセンターを新設し、6月5日に開所式を行ったと発表した。同施設は今後、マーケティングやテクニカルサポート、工作機械の展示や実演、各種セミナーの開催、テスト加工、サービスサポート活動などを行う拠点として活用していく。
インドは、現在世界最多の人口を擁し、今後も人口増加と経済成長が続くことが予想される国で、自動車・二輪向けを中心に工作機械の需要拡大が期待されている。
ブラザーは、工作機械のアフターサービスやテクニカルサポート、マーケティングの強化を目的に、2021年にインド南部のベンガルール市にテクノロジーセンターを開設した。その後、2022年にはインド国内のマシナリー事業を統括する子会社としてブラザーマシナリー(インド)を設立し、2023年には北部のグルグラム市にもテクノロジーセンターを立ち上げた。また、2024年にはブラザーマシナリー(インド)で工作機械の生産も開始している。
今回、インドで3カ所目となるテクノロジーセンターをプネ市に新設し、これまで拠点がなかったインド西部地区において、顧客のより近くでマーケティングやテクニカルサポートを行うことが可能となった。ショールームには、コンパクトマシニングセンタSPEEDIO(スピーディオ)シリーズ5機種(「S700Bd1」「S700Xd2」「R450Xd1」「M300Xd1-5AX」「H550Xd1」)も展示しており、顧客の部品加工の相談やテスト加工の依頼も受けて付けている。
なお今回の新設により、ブラザーのテクノロジーセンターは国内で6カ所※1、海外で13カ所※2となった。
今後は同施設における、各種セミナーの開催や実機を用いた加工・試切削の実演を通じて、顧客にブラザーの工作機械の高い生産性や環境性能を知ってもらうための取り組みを進めるとともに、サービスサポート活動の強化により、顧客に製品の購入後も安心して使用してもらう体制づくりを推進し、インドでの更なる事業の拡大を目指す。
<ブラザーテクノロジーセンター プネ 概要>
所在地:Plot No. J 20, M.I.D.C, Bhosari, Pimpri Chinchwad, Pune, Maharashtra, India 411026
施設用途:マーケティング、テクニカルサポート、工作機械の展示・加工実演、セミナー開催、テスト加工、サービスサポート活動等
延べ床面積:650m2(ショールーム部分:190m2)
■インドのマシナリー事業拠点 一覧
2021年3月: 「ブラザーテクノロジーセンター ベンガルール」開設
2022年3月: 「ブラザーマシナリー(インド)」設立
2023年5月: 「ブラザーテクノロジーセンター グルグラム」開設
2024年9月 「ブラザーマシナリー(インド)」に生産機能を追加した新工場完成
2024年12月 :新工場稼働開始
2025年4月: 「ブラザーテクノロジーセンター プネ」開設
※1.愛知、東京、大阪、北関東(群馬)、仙台、九州(佐賀)
※2.アメリカ、メキシコ、ドイツ、タイ、インド(3カ所)、中国(6カ所)
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