・飼料品質と作業効率を革新、次世代技術搭載で最大1020馬力を実現
Deere & Company(ディア社):2025年6月3日
カンザス州オレイサ発 – 米農機大手ジョン ディア(NYSE: DE)は6月3日、新型自走式飼料収穫機「F8シリーズ」「F9シリーズ」を発表した。顧客の声を反映して一から設計・製造された同機は、飼料の品質向上、燃費効率、オペレーターの快適性、そして農場の生産性向上を実現する。
新型機は従来モデルと比較してより高出力のエンジンオプションと改良された自動化機能を備え、包括的な技術パッケージにより農家や作業請負業者の飼料収穫、加工、管理方法を変革することを目指している。
同社収穫機器担当マーケティングマネージャーのBergen Nelson(バーゲン・ネルソン)氏は「より高品質な飼料生産をより多くのパワー、より高い精度、より長い稼働時間で実現することが、新型飼料収穫機における顧客への焦点だ」と述べた。
■パワフルなエンジンラインナップ
新型F9シリーズは2つのエンジンオプション(ジョンディア18XとリープヘルV12 24L)を用意し、700PSから1020PSまでの5つの馬力選択肢を提供する。一方、F8シリーズはJD14Xエンジンを搭載し、425PSから645PSまでの6つの馬力オプションから選択できる。
これらのエンジンは効率性を向上させながら強力なパワーを提供する。JD18Xエンジンは尿素水(DEF)が不要で、同社独自の「ハーベストモーション・プラス」技術により低回転での高トルクを実現し、最大15%の燃費節約と最大10%の出力向上を達成している。
■スマートな自動化技術
新型収穫機は自動収穫インテリジェンス機能を大幅に向上させた。地上速度自動制御機能は理想的な負荷を維持し、作物の状態に応じてリアルタイムで地上速度を調整することでオペレーターのストレスを軽減する。
「プロタッチハーベスト」機能により、オペレーターは1つのボタンで複数の収穫準備設定を開始でき、「アクティブフィルコントロール」は最も厳しい収穫条件下でも一貫したトラック積載を保証する。
■飼料品質への焦点
新型機は保温機能付きの大容量タンクと自動洗浄システムを備えた新しい接種剤投与システムを搭載し、1日の作業終了時のメンテナンスを軽減しながら、より良い飼料保存を実現する。
穀粒処理装置では2つの異なる性能レンジを提供:「アルティメット250KP」と「エックスストリーム305」。エックスストリーム305は最大56%大きな表面積により、より広いギャップでより効果的な穀粒破砕を実現し、より長い耐用年数と飼料1トンあたりの最適な乳量生産を提供する。
■オペレーター快適性の向上
新型機には待望のスイベルシート(回転式座席)が導入され、荷降ろし視界の改善とオペレーター快適性の向上を実現。直感的なハイドロハンドルと高速「G5ディスプレイ」システムと組み合わせることで、アップグレードされたキャブからより少ない労力でより多くの機械制御が可能となる。
オプションの照明パッケージにより最大68%の夜間視界改善を実現し、夜間作業の安全性を向上させる。
■耐久性と将来性
顧客の要望に基づき、新型飼料収穫機は「デュラライン」耐摩耗部品により機械寿命を延ばし、ダウンタイムを削減する設計となっている。配線ハーネスの再設計、集中制御パネル、アップグレードされた組み込みソフトウェアにより、より信頼性の高い診断機能を提供し、稼働時間の増加を目指している。
ネルソン氏は「この機械は単に馬力についてだけではない。より良い乳量生産、飼料の一貫性、そしてオペレーターの生産性と信頼性につながる飼料品質についてなのだ」と強調した。「請負業者と酪農生産者の両方にとって、新型F8・F9シリーズ自走式飼料収穫機は、競争が激化し進化する飼料業界で生き残り、成功するために必要な性能、自動化、技術を提供する」
新型F8・F9シリーズの詳細については、最寄りのジョン・ディア販売店またはdeere.comで確認できる。
■ John Deere(ジョン ディア)について
ジョン・ディアは、トラクターの運転経験がない人、芝刈りをしたことがない人、ブルドーザーを操作したことがない人に関係なく、食料、繊維、燃料、インフラの生産支援を通じて地球上のすべての人々のために働いている。その歴史は約200年前の鋼製すきから始まった。今日、ジョン・ディアは農業、建設、林業、芝生管理、パワーシステムなど、さまざまな分野でイノベーションを推進している。
ディア・アンド・カンパニーの詳細については、www.deere.com/en/news/ を参照。
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