Kalmar(カルマー):2025年6月5日
・仏シーヤードターミナル、能力増強へカルマー製ハイブリッド・ストラドルキャリアを導入
フィンランドの産業機器大手、カルマーは5日、フランスの港湾運営会社Seayard(シーヤード)から、ハイブリッド型ストラドルキャリア11台を受注したと発表した。納入先は南仏フォス=シュル=メールのFOS2 XLコンテナターミナルで、2026年第2四半期中の引き渡しを予定している。受注は2025年第2四半期の業績に計上された。
シーヤードターミナルは、地中海沿岸の主要港湾群であるマルセイユ=フォス港の一角に位置し、Terminal Investment Limited(TIL)、APMターミナルズ、COSCOの3社による合弁事業として運営されている。今回の導入は、同ターミナルの取扱能力向上と環境負荷の低減を目的としたもので、カルマーによれば、従来のディーゼル駆動機に比べて燃料消費量とCO2排出量を大幅に削減できるという。騒音の軽減効果も見込まれている。
加えて、全機種に性能管理ツール「MyKalmar INSIGHT」が搭載され、稼働データを分析して効率改善や予防保守に役立てる狙いがある。
シーヤードのヤコブ・シデニウスCEOは「取扱能力を拡大しつつ、燃費の最適化や信頼性の向上を図りたい当社のニーズに合致する選択だ。カルマーの現地サポート体制にも期待している」とコメントしている。
カルマー・フランスのサービス責任者エルヴェ・エルアン氏は「当社のハイブリッド技術が評価された。INSIGHTの導入により、シーヤードは持続的な業務改善が可能になる」と述べた。
■ Kalmar(カルマー)について
Kalmarは、世界の重要なサプライチェーンにおける貨物取扱いを担う企業であり、持続可能なマテリアルハンドリング機器およびサービスの分野で先駆者となることをビジョンとして掲げている。同社は、港湾・ターミナル、流通センター、製造業、重量物流分野向けに、業界を牽引する多様な重量物取扱機器およびサービスを提供している。本社はフィンランド・ヘルシンキにあり、世界120カ国以上で事業を展開、従業員数は約5,200名にのぼる。2024年の売上高は約17億ユーロであった。
www.kalmarglobal.com
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