Kalmar(カルマー)、仏ル・アーブル港にハイブリッド・ストラドルキャリア14台を供給

 Kalmar(カルマーor カルマル):2025年6月4日
 
 ル・アーブル発、港湾機械メーカーのカルマー社は、ハンゼアティック・グローバル・ターミナルズ(HGT:Hanseatic Global Terminals)社と、フランス北海岸のル・アーブル港(Le Havre terminal)にあるHGTのアトランティック複合一貫輸送ターミナル向けに、カルマー製ハイブリッド・ストラドルキャリア14台を供給する契約を締結した。同ターミナルは、港湾荷役会社であるCNMPル・アーブル(CNMP LH)が運営する。

 今回の大型受注は、カルマー社の2025年第2四半期受注実績に計上され、機械の納入は2026年第2四半期を予定する。

■欧州有数の重要港
 ル・アーブル港は欧州で10指に入る規模の港湾であり、フランスとの海上輸送における重要な玄関口となっている。同ターミナルは550人以上を雇用し、年間コンテナ取扱量は300万TEUに上る。また、鉄道によるパリへの優れた内陸接続も提供する。HGTは2025年3月にCNMP LHの株式60%を取得した。
 導入されるカルマー製ハイブリッド・ストラドルキャリアは、同ターミナルに配備される初のハイブリッド型機械となる。これにより、HGTは排出ガス、燃料費、騒音レベルを大幅に削減できるほか、オペレーターにとってより快適な作業環境を提供できるようになる。ル・アーブル港の既存設備には、カルマー製ディーゼル・エレクトリック・ストラドルキャリアやカルマー製空コンテナハンドラーが含まれる。

■効率向上と将来への投資
 ハンゼアティック・グローバル・ターミナルズのドヒーラジ・バティア最高経営責任者(CEO)は、「欧州における主要市場の一つでの地位を強化するにあたり、最先端の設備と船舶で事業を改善し続ける。最近取得したCNMPの過半数株式とターミナルへの投資コミットメントに基づき、今回の受注はCNMP LHターミナルの事業をさらに最適化するとともに、将来的に大幅な取扱量増加に対応するための準備において重要な役割を果たす。当社はグローバルなターミナルポートフォリオを拡大し続け、効率性向上のための的を絞った投資への道を開く」と述べた。

 カルマー社のグローバル顧客担当ディレクターであるダミアン・コールズ氏は、「CNMP LHとの40年にわたる関係は、双方にとって実り多く有益なものであり、相互の信頼と尊敬にしっかりと根差している。ハンゼアティック・グローバル・ターミナルズが、ターミナルポートフォリオの拡大とフランス市場における競争力強化というCNMP LHのビジョンをサポートするために、当社の実証済みの環境効率の高いハイブリッド・ストラドルキャリア技術を選択してくださったことを大変喜ばしく思う」とコメントした。

■ Kalmar(カルマー)について
 カルマー(Nasdaq Helsinki: KALMAR)は、持続可能なマテリアルハンドリング機器とサービスの先駆者となることをビジョンに掲げ、世界中の重要なサプライチェーンで製品を供給する。港湾・ターミナル、配送センター、製造業、重物流向けに幅広いマテリアルハンドリング機器とサービスを提供する。本社はフィンランドのヘルシンキにあり、120カ国以上で事業を展開し、約5,200人の従業員を擁する。2024年の売上高は約17億ユーロ。詳細については、www.kalmarglobal.comを参照。

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