Valmet (バルメット):2025年6月4日
フィンランドのプロセス技術大手バルメットは、本日発表した新戦略と3月31日に公表した新事業モデルに合わせ、財務報告構造を改定すると発表した。新事業モデルと報告構造は、2025年7月1日から施行される。
■「バイオマテリアル」と「プロセス」の2セグメントに再編
バルメットの新たな財務報告構造は、「バイオマテリアルソリューションズ&サービス」と「プロセスパフォーマンスソリューションズ」の二つの報告セグメントで構成される。
バイオマテリアルソリューションズ&サービスセグメントは、主にパルプ、紙、エネルギー産業の顧客に対し、ライフサイクル全体にわたる技術ソリューションとサービスを提供する。
一方、プロセスパフォーマンスソリューションズセグメントは、流量制御技術や単一計測から工場全体のプロセスオートメーションシステムに至るオートメーションソリューション、および関連サービスを提供する。同セグメントは、世界中の多様な顧客産業に対応する。
■各セグメントの事業領域
新セグメントは以下の事業領域で構成される。
* バイオマテリアルソリューションズ&サービス
* パルプ、エネルギー、循環性
* パッケージングおよび紙
* ティッシュ
これら3つの事業領域は、バルメットの技術とサービス事業をそれぞれの顧客産業向けに統合し、技術提供とライフサイクルサービスを一体化することで、顧客との連携強化、ライフサイクル重視、業界特有の提供物を通じた価値創造を目指す。
* プロセスパフォーマンスソリューションズ
* 流量制御(旧流量制御事業ライン)
* オートメーションソリューションズ(旧オートメーションシステム事業ライン)
■新報告と透明性維持
バルメットは、両セグメントについて、受注、純売上高、収益性(EBITAおよび比較可能EBITA)、ならびに償却費および比較項目に影響を与える項目を報告する。戦略上重要な事業の一部であるバイオマテリアルソリューションズ&サービスセグメントについては、サービスの受注と純売上高も引き続き報告し、透明性を維持する。
各事業領域については、受注、純売上高、および従業員数を報告する。
地理的地域別では、北米、ラテンアメリカ(旧南米)、EMEA、中国、アジア太平洋の5地域で、これまで通り受注、純売上高、および従業員数を報告する。
今回の新報告構造は、バルメット経営陣が事業の業績を追跡する方法に合致している。
■比較情報の提供
バルメットは、2025年1~9月期の中間レビューで、新事業モデルに合わせた財務報告構造に変更する。比較の基礎を提供するため、2024年の全4四半期と通期、および2025年第1四半期の財務情報が、新報告構造に基づいて非監査ベースで提供される。バルメットはさらに、2025年上半期および第2四半期についても、対応する財務情報を2025年半期財務レビューで公表する予定だ。
■ Valmet (バルメット)について
バルメットは、多様なプロセス産業にグローバルな顧客基盤を持つ企業だ。パルプ、紙、エネルギー産業向けのプロセス技術、オートメーション、およびサービスの開発と供給において世界をリードしている。オートメーションおよび流量制御ソリューションにより、さらに幅広いプロセス産業にサービスを提供している。世界中に1万9,000人を超えるプロフェッショナルを擁し、顧客に寄り添い、日々そのパフォーマンス向上に貢献している。
225年以上の産業史を持ち、継続的な改善、持続可能性、革新において確かな実績を誇る。2024年のバルメットの純売上高は約54億ユーロだった。
バルメットの株式はナスダック・ヘルシンキに上場されており、本社はフィンランドのエスポーに所在する。
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