コネクレーンズ、オフライン対応の新型チャットボットを発表

・倉庫作業のトラブルシューティングを即座に支援

 Konecranes (コネクレーンズ):2025年6月4日

 マテリアルハンドリングソリューションの世界的リーダー、コネクレーンズは6月4日、倉庫管理システム(WMS)に統合された新型チャットボットを発表した。このオフライン対応デジタルアシスタントは、倉庫作業員がリアルタイムでトラブルシューティングを行い、タスクガイダンスを受けることを目的としている。

■セキュリティと効率性を両立
 WMSチャットボットは、顧客のIT環境内で完全にオフラインで動作するため、サイバーセキュリティリスクを最小限に抑え、データ保護規制への準拠を支援する。また、インターネット接続が制限される環境でも利用できる点が大きな特長だ。
 コネクレーンズのサーバーで顧客固有の機器マニュアル、電気図面、サービス履歴などの文書を用いて事前学習されたチャットボットは、その後、顧客のオフラインシステムに安全に転送される。これにより、作業員は関連するサービス文書、過去のメンテナンスデータ、一般的な問題解決のための段階的な手順に即座にアクセスできるようになり、ダウンタイムの削減と、より安全で効率的な作業に貢献する。
 モジュール式で拡張性の高い設計により、チャットボットは倉庫環境だけでなく、顧客の施設や様々な業界に広く適応可能だ。また、カスタマイズ可能なナレッジベースと多言語対応により、多様な運用チームの特定のワークフローや業界ニーズに対応する。

■現場の声:自信と迅速な問題解決
 コネクレーンズのマテリアルハンドリングエンジニアリング担当チーフエンジニア、ルーカス・コイシュ氏は、「このチャットボットは、常に利用可能な専門家として倉庫業務を強化する」と述べ、「情報に即座にアクセスできることで、ダウンタイムが削減され、タスクの完了が加速し、チームが問題を自主的かつ効率的に解決することを促す」と付け加えた。
 コネクレーンズのマテリアルフローソリューション担当ディレクター、マルコ・タララ氏は、先行導入での成果に期待を寄せている。「試験運用からの初期結果は非常に有望だ。作業員の自信が高まり、問題解決が迅速になり、外部からの支援の必要性が減少していることを確認している。これこそが、このソリューションで目指していた影響だ。」

■デジタル化への継続的な投資
 今回のチャットボットの導入は、コネクレーンズがデジタル化とスマートツールへの継続的な投資の一環だ。産業施設の安全性と効率性を向上させることを目指し、AIと自動化をマテリアルフローシステムに組み込むという同社の広範な戦略を反映している。
 コネクレーンズは、顧客重視の姿勢、事業成長へのコミットメント、継続的な改善を通じて、マテリアルハンドリング業界のリーダーとしての地位を確立している。これは、デジタル化と技術への投資、および脱炭素化と循環経済、安全性を推進するソリューションによってマテリアルフローを効率化する取り組みによって支えられている。

■コネクレーンズについて
 コネクレーンズは、多様な業界の幅広い顧客にサービスを提供するマテリアルハンドリングソリューションのグローバルリーダーである。日常的な改善から、最も重要な局面での画期的な進歩に至るまで、常に安全で、より生産的で、持続可能な方法を見つけ出すことができると信じ、業界のベンチマークを確立している。約50カ国に16,700人のプロフェッショナルを擁するコネクレーンズは、世界が必要とするものを毎日持ち上げ、扱い、動かすために信頼されている。2024年のグループ売上高は42億ユーロであった。コネクレーンズの株式はナスダック・ヘルシンキに上場されている(銘柄コード:KCR)。

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