ギリシャの石炭採掘に新風:リープヘル R 9150型油圧ショベルが稼働開始

 Liebherr(リープヘル):2025年6月4日

 プトレマイス(ギリシャ)— 欧州有数の褐炭埋蔵量を誇るプトレマイス・フロリナ炭鉱で、ギリシャ初となるリープヘル製の新型油圧ショベル「R 9150型」が導入され、2月から本格的な稼働を開始した。この画期的な導入は、リープヘルのギリシャ国内正規ディーラーであるツェクーラス社(Tsekouras SA)と、リープヘル・マイニング社のコルマール(フランス)工場との緊密な連携によって実現した。

■長年の信頼、新型導入の決め手に
 今回納入された130トン級の大型油圧ショベルは、ギリシャ有数の建設・技術企業であるガイア・テクニカル社(Gaia Technical)に引き渡された。同社は10年以上にわたりリープヘル製の油圧ショベルを使用しており、これまでに導入した120トン級の「R 984 C型」2機の性能に高い満足度を示してきた。フリートの更新時期を迎え、同社はリープヘルの最新型積込ソリューションを同クラスで検討。その結果、R 9150型の導入を決定した。

 ガイア・テクニカル社の広報担当者は「長年にわたり、R 984 C型2機の性能、燃費効率、信頼性には満足してきた。この良好な経験に基づき、我々はR 9150型を購入した。燃料消費量、性能、操作の容易さにおいて、さらに良い結果を期待している」と語る。

■リープヘルとツェクーラス社の強力な連携
 R 9150型の組み立てはツェクーラス社にとって初めての経験であったため、リープヘル・マイニング社から経験豊富な製品サポート担当者が現地に派遣され、組み立て作業を支援した。ツェクーラス社とリープヘル社のスタッフ間の協力体制により、油圧ショベルの組み立ては滞りなくスムーズに進行した。

 ツェクーラス社の広報担当者は「リープヘルの技術者との協力は、我々の期待を上回るものだった。彼の豊富な経験と機械組み立てプロセスに関する深い知識、正確かつ効率的な作業遂行のために従うべき手順、そして機械の組み立て、操作、メンテナンス、サポートに関する重要な洞察と技術的なニュアンスは、我々にとって非常に貴重なものだった」と、協力体制の成功を強調した。

■技術トレーニングでサービス体制を強化
 新しいリープヘル機械が市場に投入される際には、その機械の保守・修理を担当するサービスチームが、その仕組みを完全に理解し、トラブルシューティングが必要な場合に顧客をサポートできることが不可欠だ。R 9150型のサービスを担当するツェクーラス社のサービスチームは、フランスのリープヘル油圧ショベル製造工場を訪れ、R 9150型に特化した高度な技術トレーニングセミナーに参加した。このセミナーを通じて、技術者たちは油圧ショベルに関する専門知識を深め、実機での作業経験を積むことができた。

 ツェクーラス社の広報担当者は「R 9150型トレーニングセミナーへの参加は、当社の技術部門にとって非常に価値のあるものだった。工場トレーナーのプロ意識、専門知識、そしてあらゆる質問に答え、機械の操作に関する理解を深めるのを助けてくれた意欲は、お客様に最高レベルのサポートを提供し、機械の能力を最大限に活用できるよう支援する当社の能力を大幅に向上させるだろう」と、トレーニングの重要性を述べた。

■ギリシャ採掘産業の未来を担うR 9150型
 R 9150型のプトレマイス・フロリナ炭鉱への導入は、ギリシャの採掘産業にとって画期的な出来事だ。
 リープヘル・マイニング・エクイップメント・コルマールSASの地域セールスプロジェクトマネージャーであるクラウス=ディーター・ホンバーグ氏は「R 9150型は信じられないほど多用途な機械であり、あらゆる現場で卓越した性能を発揮する。この油圧ショベルがプトレマイスでのガイア・テクニカル社の作業をどのようにサポートしていくか、そして今後数年間でツェクーラス社との関係をさらに深めていくことを楽しみにしている」と、今後の展望を語った。

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