Manitou Group (マニトウ グループ):2025年6月4日
建設機械や高所作業車などの分野で世界的に知られるフランスのマニトウグループは、建設機械の電動化に向けた取り組みが評価され、業界展示会「Drive to Zero(ゼロへのドライブ)」において「イノベーション賞」を受賞した。
この賞は、脱炭素モビリティの未来を切り拓く革新的な技術に贈られるもので、2024年に創設された。今回、マニトウが開発した既存のディーゼル式テレハンドラー(多目的ハンドリング機械)を電動化する「レトロフィット」技術が、「車両技術・イノベーション部門」で選出された。
選考にあたったのは、仏産業専門誌「リュジーヌ・ヌーヴェル(L’Usine Nouvelle)」の記者や、仏政府系の環境移行庁(ADEME)の関係者ら。独創性、環境への影響、普及可能性の観点から評価が行われ、「建設現場の脱炭素化という喫緊の課題に応える取り組み」として高く評価された。
マニトウ グループのサービス・イノベーション担当マネージャー、ガブリエル・ラフォール氏は「この初代受賞は大変光栄です。既存の機械を電動化することで、性能は維持しつつ、排出ガスや騒音を大幅に抑えることができます。過去2カ月のテストで得た反応も非常に好意的でした」とコメントしている。
このレトロフィット技術の試験導入は、建機レンタル大手のキルウトゥ・グループ(Kiloutou Group)と2024年に開始され、その後、仏建設大手のブイグ・コンストラクション・マテリエル(Bouygues Construction Matériel)や設備工事会社エクアン(Equans)との連携も加わった。
マニトウでは、今年4月末に発表した新たな中期戦略「LIFT」の柱の一つに「サーキュラー・エコノミー(循環型経済)」を掲げており、今回の取り組みはその具体化の一環となっている。
■Manitou Group (マニトウ グループ)について
ハンドリング、高所作業車、土木分野における世界的リーダーであるマニトウグループの使命は、世界中の労働条件、安全性、そしてパフォーマンスの向上を図り、人々とその環境を守ること。主力ブランドであるManitouとGehl (ゲール)を通して、グループは建設、農業、そして産業向けの機械の設計、製造、販売、そしてサービスを行っている。イノベーションを開発の中心に据えることで、マニトウグループはすべてのステークホルダーに価値を提供することに常に努めている。800社のディーラーネットワークの専門知識を通じて、グループは日々顧客とより緊密に連携している。創業のルーツを忠実に守り、フランスに本社を置くマニトウグループは、2024年に27億ユーロの売上高を達成した。情熱を共通の原動力として、世界中で6,000人の才能ある従業員を結集している。
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