産業用ボイラメーカーの三浦工業(東京都港区)は6月2日、樹脂ケーシングを採用した水封式真空ポンプ「MEA-37E」を10月1日から販売すると発表した。
同社の小容量真空ポンプはオイルフリーの水封式で、樹脂製ケーシング採用による高い耐久性と保守の容易さで顧客から高い評価を得ている。今回、大型樹脂ケーシング実現の技術開発に成功し、従来の特長を上位機種にも展開可能となった。
新製品は5つの特長を持つ。樹脂ケーシングとステンレス製の二段インペラにより腐食環境下での耐久性に優れ、排気中に錆を含まないため衛生的で環境に配慮した仕様となっている。
ケーシングの樹脂化とモータ直結構造でコンパクト・軽量化を実現。二極モータの採用で質量を従来比20%削減し、輸送・運搬時の負荷を軽減した。
錆によるケーシング腐食リスクを完全排除することで定期メンテナンスが不要となり、顧客負担を軽減する。耐熱設計と耐熱樹脂の使用により、従来機の吸気温度60℃から97℃まで対応範囲を拡大した。
樹脂ケーシング採用により、一般的なオールステンレスポンプより低コストで耐食性を実現している。
主な用途は真空包装の脱気、水中の溶存酸素・窒素の脱気、吸着搬送など。同社は「多様化する顧客ニーズにさらに応えることができる」とし、今後も研究開発を進める方針。
詳細は、ニュースリリース
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