・延床4.5万平米、自動化で災害対応強化
機械部品大手のミスミグループ本社(東京都千代田区)は6月4日、兵庫県川西市に建設する「西日本流通センター」の起工式を行った。2026年4月の稼働開始を予定している。
新センターは日本最大級の物流施設「ESR川西ディストリビューションセンター1」内に設置され、延べ床面積は45,518㎡と、現在の西日本拠点(兵庫県三田市)の約7.5倍の規模となる。
最新の自動化技術を大幅に導入するのが特徴で、自動搬送ロボットや同社が独自開発したデジタルピッキングカートなどを配備する。これにより最大約40万点の在庫保有が可能となり、1日当たり10万行の出荷処理能力を実現する。
同社は大規模災害などの有事に備えた事業継続計画(BCP)対応力の向上も重視しており、新拠点では災害時の安定供給体制の構築を図る。
ミスミは製造と商社機能を併せ持つ独自の事業モデルで、機械部品や工具、消耗品などを世界32万3,000社(2025年3月時点)に供給している。短納期での安定供給を武器に、製造現場の生産性向上を支援している。
国内では神奈川県川崎市の東日本流通センター、愛知県稲沢市の中日本流通センター、兵庫県三田市の既存西日本流通センターを運営している。今回の川西市への移転により、西日本エリアの物流体制を大幅に再構築する。
<新拠点概要>
所在地:兵庫県川西市東畦野字長尾1-444 ESR川西ディストリビューションセンター1
倉庫延べ床面積:45,518㎡(13,769坪)
在庫能力:40万点
出荷能力(1日あたり) :10万行
稼働日程(予定) :2025年5月末 竣工
2026年4月 :稼働開始予定
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