MBK系ファンド、牧野フライスにTOB、非公開化を目指す

 アジアを拠点とする投資ファンドのMBKパートナーズは6月3日、傘下のMMホールディングス合同会社(東京都港区)を通じ、工作機械大手の牧野フライス製作所(東証プライム上場、証券コード6135)に対する公開買付け(TOB)を実施する方針を明らかにした。株式の全取得を目指し、買付け成立後は同社を非公開化する方針。

 MMホールディングスは、2023年9月に設立された投資ビークルで、現在はMBKパートナーズが全持分を保有。TOB開始までに株式会社へ組織変更のうえ、MBKパートナーズが運営するファンド(MBKPファンド)が同社株式を取得し、買付け主体となる予定。

 MBKは、東アジアを中心に投資活動を展開する独立系プライベート・エクイティファームで、日本ではこれまでに弥生、ユー・エス・ジェイ、コメダ、TASAKI、アコーディア・ゴルフなど15社に投資。今回の取引も、投資先の中長期的な企業価値向上を目的とし、経営支援を通じて収益力の向上を図る構え。

 なお、MMホールディングスおよびMBKパートナーズは、現時点で牧野フライス株を保有しておらず、今後、買収後の経営権取得と株式非公開化を通じて、同社の支配と長期的成長を目指す。

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