・成長戦略に沿い生産基盤を強化
電子顕微鏡など理科学機器を手がける日本電子(東京都昭島市 )は5月28日、本社工場およびの天童工場(山形県天童市)に新棟を建設すると発表した。本社では研究開発とハイエンド機器の生産拠点を強化し、天童ではスマートファクトリー化により生産性の向上と環境負荷の低減を図る。中期経営計画「Evolving Growth 2.0-A New Horizon-」の一環として、持続的成長に向けた事業基盤の強化が狙い。
昭島本社工場には、延べ床面積2万7,451 ㎡の新棟を建設。工期は2026年1月から2027年12月までを予定し、投資額は約250億円に上る。最先端の理科学計測機器の研究開発と生産の中核拠点と位置づけ、オフィススペースも併設する。
一方、天童工場では延べ床面積1万1,086 ㎡の生産施設を新設。建設は2025年5月に始まり、2027年3月ごろの完成を見込む。投資額は約90億円で、省エネ技術を積極導入した環境配慮型工場として整備。原価低減や納期短縮をめざし、スマートファクトリー思想を採り入れる。
これらの施設は2027年度の稼働を予定しており、今期業績への影響は軽微としている。同社は今後、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。
<概要>
・昭島本社工場
所在地:東京都昭島市武蔵野3-1-2
施設用途:ハイエンド理科学計測機器の研究開発及び生産、Officeスペース等
工期:2026年1月~2027年12月頃
建設延べ床面積:27,451㎡
投資総額:約250億円
・天童工場
所在地:山形県天童市大字山口字大仏1655
施設用途:理科学計測機器の生産
工期:2025年5月~2027年3月頃
建設延べ床面積:11,086㎡
投資総額:約90億円