ソディック、真空冷却技術で食品業界の課題解決へ新型装置を発売

 ソディックは6月3日、加熱調理された食品を真空状態にして内部から均一に急速冷却する「連続式真空冷却装置 2025」を発売すると発表した。食品の保存性を向上させるとともに、全自動化による省人化で製造現場の負担を軽減する狙い。

 食品業界では惣菜の需要が高まる一方、冷却に時間がかかることで菌の繁殖を招きやすい課題が指摘されている。特に米飯類や一般惣菜は持ち帰り需要が多く、消費期限の短縮や食品ロスの増加が問題視されてきた。

 新型装置はソディックの真空技術を応用し、食品を内部から均一に冷却できるのが特長だ。投入待ち時間を短縮し、菌が繁殖しやすい温度帯への滞在時間を抑えることで、安全性を向上。全自動で連続処理が可能なため、作業の効率化も図れる。

 販売価格は9,500万円(税別)。年間5台の生産を予定しており、食品製造業界への普及を目指す。企業の省人化ニーズと食品衛生管理強化の流れを受け、業界関係者からの関心が高まるとみられる。

 詳細は、ニュースリリース