エプソン、人協働ロボットを開発、ライフサイエンス・製薬分野にも対応

 セイコーエプソンは6月3日、製造業に加え、ライフサイエンスや製薬業界での利用も見据えた新たな人協働ロボットを開発したと発表した。2025年内に日本と欧州で販売を開始し、今後は対象地域を順次拡大する方針だ。

 同社は40年にわたる産業用ロボット開発の実績を活かし、従来の製造業向けだけでなく、研究所や実験室など人が介在する工程の自動化にも対応。新ロボットは6kg可搬・900mmアームクラスで、業界トップクラスの軽量・省スペース設計(本体重量17kg)を実現した。移設や再配置が容易で、限られたスペースでも柔軟に導入できる。

 また、クリーンルーム対応や高精度制御、直感的な操作性を備え、ISO 14644-1 Class 5準拠のクリーン搬送能力とIP54準拠の防塵・防滴性能も標準装備。プログラミングには汎用性の高いPythonを採用し、専門知識がなくても導入しやすい点も特徴だ。

 エプソンは今回の新製品を通じて、多様な業界へのソリューション提供を加速し、生産性向上と作業の自動化を支援する考えだ。

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