アマダプレスシステム(神奈川県伊勢原市)は6月3日、極細線に対応した13軸制御の2ポイントコイリングマシン「WH-2A」の販売を開始した。押しばねの高速・高精度成形に対応し、医療用ガイドワイヤの製造にも適用可能。年間12台の販売を目指す。
新製品は、線径0.03~0.2ミリの極細線に対応し、最大コイル外径は8ミリ。2ポイントコイリング機構による4軸と、初張力を制御する2軸を含む13軸で構成される。これにより、コイルの外径や初張力を高精度に制御できるほか、テーパー形状など変形ばねの加工にも対応する。
標準搭載する画像計測システム「ZN-1」では、カメラセンサーで自由長やコイル外径を自動測定し、加工状態をリアルタイムで可視化。さらに、独自開発のばね成形専用ソフト「MNO2」により、段取り作業の簡略化や再現性の高い加工が可能となる。
自動化ニーズの高まりを受け、ロータリーカットや巻き方向の切り替えはプログラム操作で対応。熟練技能者に頼らない効率的な生産を支援する。オプションとして、省スペース対応の小型自動線台「MK-1」も用意する。
販売価格は税別1,200万円で、制御装置にはWindowsを採用。本体重量は410キロ。
コメントを投稿するにはログインしてください。