日本製鉄は5月30日、同社が提供するGXスチール「NSCarbolex Neutral」が、AIRMAN(旧・北越工業)のコンプレッサーおよび発電機に初めて採用されることを発表した。この画期的な採用は、6月18日から幕張メッセで開催される「第7回国際建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」のブースで展示される予定である。
AIRMANは、「AIRMAN 環境計画2050」という環境目標を掲げ、環境負荷低減に積極的に取り組んでいる。同社は2023年には世界で初めて水素専焼エンジンコンプレッサーの開発に成功し、さらにバイオ燃料発電機などの持続可能型製品の開発を通じて、製品使用時(Scope3 下流)のCO2排出量を2013年度比で90%以上削減することを目指している。
日本製鉄は、AIRMANのこれらの目標達成に向けた調達パートナーとして協力関係を築いてきた。今回の採用は、AIRMANにおけるScope 3 上流の温室効果ガス排出量削減に貢献する「NSCarbolex Neutral」の価値が評価されたものである。
「NSCarbolex Neutral」は、日本製鉄が実施した追加性のある削減プロジェクトによるGHG排出削減量またはCO2排出削減量を組織内でプールし、その削減量を任意の製品に配分して証明書と共に供給する鉄鋼製品である。この製品は、一般社団法人日本鉄鋼連盟が制定するガイドラインに準拠しており、購入した企業は証明書に記載のGHG排出削減量を、組織レベルおよび製品レベルの排出量から控除して報告することができると解釈されている。
日本製鉄は、今後もGXスチール「NSCarbolex Neutral」の提供を通じて、顧客企業の脱炭素化と競争力向上、ひいてはカーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとしている。
CSPI-EXPOでは、AIRMANの次世代製品として、水素専焼エンジンコンプレッサー(SHS265LC-501)に加え、水素燃料電池式発電機(FCG10S-301)やバイオ燃料対応発電機(SDG45LX-5B2)も展示される予定である。
■株式会社AIRMANについて
株式会社AIRMANは、新潟県燕市下栗生津3074に本社を置く企業である。
■GXスチールについて
GXスチールとは、経済産業省主催「GX推進のためのグリーン鉄研究会」のとりまとめ(2025年1月23日)で定義された「グリーントランスフォーメーション推進のためのグリーン鉄」を指す。
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