住友重機械、金属加工子会社2社を吸収合併

 住友重機械工業は5月29日、同社の100%子会社である住友重機械ハイマテックス(愛媛県新居浜市)と住友重機械ファインテック(岡山県倉敷市)を、2026年1月1日付で吸収合併すると発表した。両社を同社の産業機器事業部に統合し、インダストリアルマシナリーセグメントの金属加工事業分野の再編を図る。合併は簡易・略式方式で行い、両社は解散する。

 住友重機械は2023年度からセグメント制を導入し、事業運営の効率化と事業ポートフォリオ改革を推進してきた。今回の合併はその一環で、経営資源の最適化と競争力強化を目的とする。

 合併契約は同日付で締結済み。いずれも完全子会社であることから新株発行や金銭の交付は行わず、株主総会の承認も不要とされる。

 ハイマテックスは圧延用ロールや鎖の製造販売を、ファインテックは工作機械や精密部品の設計・製造などを手掛けている。2024年12月期の売上高はそれぞれ50億円、35億円。いずれも従業員100人規模の中堅企業だが、ファインテックは営業赤字となっていた。

 合併後も住友重機械の商号や所在地、代表者、資本金に変更はない。連結子会社間の合併であるため、通期の連結業績への影響は軽微と見られている。

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