オイレス工業(東京本社:東京都品川区)は5月28日、インドの子会社「OILES INDIA PRIVATE LIMITED(オイレス・インディア・プライベート・リミテッド)」が、同国ラジャスタン州ニムラナに第2工場を建設すると発表した。自動車の電動化や現地非日系メーカーへの需要拡大に対応し、生産体制を強化する。
オイレス・インディアは2011年に設立され、これまで自動車向け軸受製品を中心に事業を展開。市場の成長が続く中、今後は非日系メーカーへのスペックイン(製品仕様への組み込み)活動の推進や、EV(電気自動車)化に伴う新たな需要の取り込みを図る。
新工場は現工場と同一の工業団地内に建設され、敷地面積は約5万2,000 ㎡と、現工場の約2.8倍に拡張される。建屋面積は約2万6,000 ㎡で、総投資額は約33億ルピー(約55億円)を見込む。着工は2025年6月、稼働開始は2027年2月を予定している。
同社は「インド市場における競争力を一層高め、グローバルな自動車産業の変革に対応した製品・サービスの提供を加速していく」としており、今後も成長戦略の一環として現地での供給体制を拡充する構え。
<インド第2工場の概要>
所在地:インド・ラジャスタン州ニムラナ(現工場と同一団地内)
敷地面積:約52,000㎡(現工場の約2.8倍)
建屋面積:約26,000 ㎡
投資額:約33億ルピー(約55億円、生産設備を含む)
着工時期:2025年6月(予定)
稼働開始:2027年2月(予定)