ロボット大手のファナックは5月28日、2025年7月13日から19日まで開催される「未来づくりロボットWeek」(大阪・関西万博内)に出展し、来場者が同社製ロボットを実際に操作・体験できる展示企画を実施すると発表した。将来のロボットエンジニア育成を目的に、若年層を中心にロボット技術の魅力を伝える。
展示では、高速仕分けに対応するパラレルリンクロボットと、人と安全に協働できるCRXシリーズ協働ロボットの2種を活用した体験コンテンツを用意する。前者は、異なる色の錠剤を瓶に分ける作業をロボットと人間がスピード競争する内容で、ロボットの精密性と処理速度を実感できる。後者は、筆を持たせたロボットが来場者の筆使いを再現し、絵や文字を正確に模写するデモンストレーションとなっている。
「未来づくりロボットWeek」は、人口減少や人手不足といった社会課題に対して、ロボット技術の果たす役割を紹介するイベント。国内主要ロボットメーカーが参加し、来場者に最先端技術を体験させることを通じて、「人とロボットの共創社会」への理解と共感を深める狙いがある。高校生や高専生、大学生など、次世代の担い手をターゲットにした情報発信も強化しており、SNSや特設サイトを通じた広報活動も展開する。
ファナックはこれまでも、World Robot Summit(WRS)や技能五輪国際大会への協賛、ロボットアイデア甲子園への支援など、ロボットエンジニア育成に向けた取り組みを継続してきた。今回の出展もその一環で、ロボット産業の将来を担う若者に向けた技術発信の場と位置づける。
イベントは予約不要で、会場は大阪・関西万博の「EXPOメッセWASSEイベントホール南」。詳細は「未来づくりロボットWeek」公式サイトおよびSNSで随時更新される。
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