パルフィンガー、デュィスブルク拠点を拡張、サービス体制強化へ

 デュィスブルク、クレーン・リフティングソリューション大手PALFINGER(パルフィンガー、本社:オーストリア)は5月26日、ドイツのデュィスブルク拠点を大幅に拡張し、稼働を開始したと発表した。同社のグローバルサービスネットワーク拡大における重要な戦略的節目と位置付けられ、ライン・ルール工業圏におけるサービス品質の長期的な向上を目指す。

 デュィスブルク拠点は、ドイツ国内で2番目に大きなPALFINGERサービス拠点となる。同社は、経済生産高1,900億ユーロを超え、産業集積度の高いライン・ルール大都市圏を欧州で最もダイナミックな経済圏の一つと認識。この重要性に対応するため、デュースブルク拠点の拡張を通じて同地域でのプレゼンスを強化する。

 新拠点では、高所作業車、ローダークレーン、フックリフト、スキップローダー、木材・リサイクル用クレーン、トラック搭載型フォークリフトなど、PALFINGERの全製品分野に対応する。

 PALFINGERのグローバルセールス&サービス担当上級副社長、ゲルハルト・シュトゥルム氏は、「ドイツ国内に170以上のビジネスパートナーと強固なグローバルサービスネットワークを有しており、すでに優れたポジションにある。デュィスブルクの拡張は、サービス体制全体を強化し、高所作業車のような特注ソリューションに対する高まる需要に対応するものだ」と述べ、2030年までにサービス収益を7億ユーロに倍増させるという戦略目標に合致する動きであることを強調した。

■最新鋭のサービスインフラを整備
 かつて鉱山坑道とバンカー施設があった敷地に、PALFINGERは最新鋭のインフラを整備した。施設には1,300平方メートルのサービスホールと、ローダークレーンおよびフックリフト設置用の645平方メートルの追加ワークショップ、新しい洗車場、広々とした作業・研修エリアが含まれる。新拠点は、地域パートナーシップ拡大のための戦略的な流通拠点としても機能する。

 PALFINGERは、高まる需要に対応し、顧客の待ち時間を短縮するため、現在の40名から約60名にサービススタッフを増員する計画だ。また、PALFINGER Platforms GmbHは、クレーフェルト拠点の業務(約35名の従業員)をデュィスブルクに移転する。クレーフェルトでの既存施設の拡張が困難だったため、開発、サービス、戦略的購買、販売、スペアパーツセンターなどの管理・販売関連機能は、拡張されたデュースブルク拠点に集約される。生産は2023年に計画通りローバウ拠点にすでに集約されている。

 PALFINGER GmbHドイツのマネージングディレクター、ロバート・ライマー氏は、「デュースブルクの近代化により、同地域でのサービス品質をさらに向上させる理想的な条件を整えることができた。大幅に拡張されたスペースと最新鋭のインフラにより、サービスポートフォリオを継続的に強化し、将来的にさらに優れたオンサイト顧客体験を提供できる」と説明した。

 華々しいオープニングイベント
大規模な改修工事を経て、近代化されたPALFINGERサービスセンターは正式にオープンした。約300名のゲスト(顧客、ビジネスパートナー、従業員)が新施設を視察した。PALFINGERの革新的なソリューションのライブデモンストレーションや、クレーンVRシミュレーターなどのインタラクティブな体験ポイントがイベントを締めくくり、ブランド体験を深めた。

■PALFINGER AGについて
 PALFINGER(パルフィンガー)は、国際的なテクノロジーおよび機械工学企業であり、革新的なクレーンおよびリフティングソリューションの世界有数の製造・提供会社である。約12,350名の従業員(契約社員を除く)、30の製造拠点、そして世界中に広がる包括的な販売・サービスネットワークにより、顧客の課題に対応し、付加価値を創造している。PALFINGERは、効率性と使いやすさを向上させる革新的でスマートな完全ソリューションの提供者として、生産およびバリューチェーン全体でデジタル化の可能性を活用し、その道を一貫して進んでいる。
 PALFINGER AGは1999年からウィーン証券取引所に上場しており、2024年の収益は23.6億ユーロを達成している。

 スペルなど詳細は、ニュースリリース参照