・子会社テクノクオーツがハナム省に新会社
ジーエルテクノホールディングス(東京都新宿区)は5月12日、半導体事業の競争力強化を目的に、連結子会社であるテクノクオーツ(東京都中野区)がベトナム・ハナム省に新たな子会社「TECHNO QUARTZ VIETNAM CO., LTD.(仮称)」を設立することを発表した。
新会社は、半導体製造装置向け石英製品の製造・販売を行い、現地で新工場の建設を計画。総投資額は約50億円で、敷地面積は約2万7,000㎡に及ぶ。工場の稼働は2027年初頭を予定している。
今回の拠点設立は、米国政府による対中半導体規制を踏まえた供給網の多元化の一環とされる。テクノクオーツは、輸送コストの削減や環境負荷の軽減に加え、豊富な労働力を活用した価格競争力の向上を図るとしている。
同社は、成長機会が見込まれる場合には追加投資も視野に入れ、グローバル市場へのアクセス強化を進める方針。
<新設工場の概要>
敷地面積:27,474.7 m²
建築面積:15,483.97 m² (予定)
延べ床面積:19,338.85 m² (予定)
投資総額:約50億円 (予定)
資金計画:自己資金および借入金等により充当 (予定)
<固定資産取得の日程>
土地取得予定:2025年7月
工場建設・生産設備工事:2026年1月~2026年12月
製造開始:2027年初頭 (予定)
<工場新設の目的と効果>
生産能力:約30億円規模の石英ガラス製品加工能力
アクセス強化:米国の対中規制を考慮し、供給網の多元化を推進
コストメリット:地理的利便性による輸送コスト削減・環境負荷低減
競争力強化:労働力の豊富さと人件費抑制による価格競争力向上