井関農機、DBJ環境格付で最高ランク、19年連続の評価獲得

 農業機械大手の井関農機は5月27日、日本政策投資銀行(DBJ)が実施する「DBJ環境格付」において、最高ランクの評価を19回連続で取得したと発表した。「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」として継続的な評価を受けた。

 「DBJ環境格付」は、企業の環境経営度を独自の評価システムで数値化し、環境配慮に優れた企業を選定して融資条件を優遇する制度。環境への取り組みを資金面から支援する仕組みとして、世界でも先駆的な取り組みとされている。

 今回の評価では、井関農機が環境負荷の低減に向けてインターナルカーボンプライシングの導入や環境目標の見直しを進めるなど、脱炭素社会への移行に向けた具体的なアクションを実行している点が高く評価された。

 また、グループ全体で経営層と従業員の対話を促進しながら「プロジェクトZ」などを通じて事業構造改革に取り組む姿勢や、経済価値と社会的価値の両立を目指す取り組みも評価対象となった。加えて、研究開発部門では技術人材の強化やベンチャー企業との連携を進め、次世代の環境対応型製品の創出にも力を注いでいる。

 井関農機は、「食と農と大地」の未来に貢献するソリューションカンパニーを目指し、環境経営の高度化と持続可能な成長を両立させる姿勢を強めている。
 
 ニュースリリース