・穴あけ・切断を一体化、省スペース化に貢献
アマダマシナリー(神奈川県伊勢原市)は5月22日、形鋼ドリル・バンドソー複合機「WS-700VP」を6月中旬より販売開始すると発表した。同社によると、この新製品は穴あけと切断の工程を一体化することで、建設業界や鋼材業界における省力化と省スペース化に貢献する。
「WS-700VP」は、ニーズの多い700サイズに対応し、H形鋼、チャンネル、アングル、コラムなど多様な形状のワークの連続加工と角度切断を可能にする。3軸ATC(自動工具交換)装置を搭載し、ドリル交換を自動化することで段取り時間を削減する。また、加工中に待機軸のドリル自動交換も可能となり、加工時間の短縮も図れる。工具冷却には水溶性切削油をミスト状にするセミドライ加工を採用し、環境にも配慮した。
さらに、逆仰角切断方式を採用し、かきあげる方向に切断することでバリの発生を大幅に抑制し、切断面精度を向上させる。0度から最大45度までの角度切断も自動旋回で可能である。
送材装置には自走式キャレッジを採用し、標準仕様で12000mmストロークを掴み換えなく送材できるため、加工精度が向上する。オプションの自動搬入・搬出装置を導入すれば、ワーク搬入から製品仕分けまでを自動化し、稼働率向上と作業者負担軽減を実現するという。
年間販売目標は5台、販売価格は本体価格で1億2,420万円(税別)。近年、人手不足が顕著な建設・鋼材業界において、自動化・システム化のニーズが高まっており、アマダマシナリーは「WS-700VP」で鉄骨一次加工の省力化・省スペース化を推進し、製造現場を支援していく方針だ。
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