IHI回転機械エンジニアリング(東京都江東区)は5月26日、汎用ターボコンプレッサーの新機種「TRZシリーズ」を販売開始したと発表した。主電動機出力500kW~1,120kW、吐出空気量5,600~12,320m³/hと幅広いレンジをカバーし、圧縮効率の向上とランニングコストの削減を実現する。
■革新技術で高効率化を実現 TRZシリーズは、従来機種「TREシリーズ」と比較し、約15%の流量拡大を達成。新開発のインペラを採用することで、エネルギー効率を向上させ、カーボンソリューションにも貢献する。
■ランニングコストとメンテナンス性の向上
同機種では、ピニオン軸受に直接潤滑方式を採用し、従来の油浴方式と比べて機械損失を低減。冷却性能の向上により耐荷重性が向上し、省エネによるランニングコスト削減が可能となった。また、インペララインナップを拡充し、エアロ部品のみの交換で流量・圧力の変更に対応できるため、メンテナンス負担が軽減される。
■アジア市場を中心に展開
同機種は長野県上伊那郡の辰野工場で製造され、主にアジア市場向けに販売を強化。これにより、IHI回転機械エンジニアリングの汎用ターボコンプレッサーのラインナップは7機種に拡充し、幅広い生産シーンに最適なソリューションを提供する。
IHI回転機械エンジニアリングは、1970年の発売以来、累計10,000台以上のターボコンプレッサーを国内外に供給してきた。今後も、高速回転機械技術とデジタル技術の融合を進め、製品設計からメンテナンスまで自社一貫体制で提供することで、顧客の課題解決に貢献していく。
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