AIRMAN、24年度売上548億円を達成、建設機械・産業機械事業で堅調

 AIRMAN(旧・北越工業)が5月9日に発表した2025年3月期連結業績によると、売上高は54,827百万円(前期比5.6%増)を記録した。営業利益は6,918百万円(11.8%増)と過去最高を更新したものの、経常利益は6,888百万円(5.9%減)、純利益は4,812百万円(5.6%減)と、それぞれ円安効果の縮小が影響した。

■建設機械事業、国内外で堅調な成長
 建設機械事業では、国内市場におけるインバウンド需要の回復や都市再開発、半導体関連投資の拡大により、エンジンコンプレッサや高所作業車の販売が過去最高を更新。海外市場では、北米向けエンジン発電機の出荷が調整局面となる一方、東南アジア・中東地域での販売が伸び、結果として売上高44,602百万円(前期比6.3%増)、セグメント利益6,754百万円(10.5%増)を記録した。

■産業機械事業、国内市場縮小も利益率向上
 産業機械事業では、国内の設備投資の慎重化により市場が縮小するなか、モータコンプレッサの販売が安定。非常用発電機や高所作業台の直販も好調だったことで、売上高は10,225百万円(前期比2.9%増)、セグメント利益は1,816百万円(10.9%増)を達成した。価格戦略の見直しや高利益率製品の販売増により、利益率向上を実現した。

■2026年3月期の見通し、海外市場での成長に注力
 2026年3月期については、国内では再開発やインバウンド需要の継続が見込まれる一方、海外では北米を中心とした拡販戦略を強化し、東南アジア市場では高付加価値製品の販売を推進する方針。売上高55,000百万円(前期比0.3%増)、営業利益6,920百万円(0.0%増)、経常利益7,000百万円(1.6%増)、純利益4,870百万円(1.2%増)を見込む。

 企業価値向上を図りつつ、適正な価格設定を継続することで、持続的な成長を目指す構えだ。

 AIRMANの2025年3月期決算短信

 決算説明資料