ライオンケミカル、和歌山市と設備投資協定を締結、小倉工場で生産自動化へ

 蚊取り線香などで知られる老舗メーカー、ライオンケミカル(大阪府和口市)は5月20日、和歌山市の小倉工場(和歌山県和歌山市小倉25)における製造ラインの設備増強に関して、和歌山市と設備投資に関する協定を締結した。同社は、箱詰めや容器の整列作業の自動化を進め、生産体制の省力化を図る方針。

 調印式は和歌山市役所で行われ、和歌山市の尾花正啓市長と、ライオンケミカルの田中源悟代表取締役社長が協定書に署名。両者は事業協力と今後の進行について確認し合った。

 田中社長は調印式で、「今年で創業140年を迎える。蚊取り線香以外にも様々な製品の製造販売に取り組んでおり、自動化を図り、人材を有効に活用するなどして、さらに事業に邁進し、市の期待に応えたい」と意欲を表明した。

 同社は、小倉工場で製造している洗浄剤などの箱詰めや容器の整列作業を自動化することで、生産効率の向上と省力化を目指す。今回の設備投資は、その第一歩となる。

 ライオンケミカルは、2026年以降も工場の増設を計画しており、今後も継続的に生産能力の強化を図る見込み。また、県内外からの優秀な人材確保のため、働きやすい職場環境の整備にも積極的に取り組んでいくとしている。

 ニュースリリース