アマダ、海外市場向け新製品を投入 – グローバル展開を加速

 アマダは5月22日、海外市場向けにファイバーレーザーマシン「ORSUS-3015AJe」およびベンディングマシン「SRB-1003」を開発し、2025年6月より順次販売を開始すると発表した。今回の新製品投入により、グローバル市場でのラインナップ拡充とシェア拡大を目指す。

 板金加工は地域の産業構造に大きく影響されるため、海外市場においてはその地域に合わせた機械のラインナップと提案が不可欠とされている。今回発表された両機種は、アマダが培ってきた差別化機能を厳選して搭載。設計の合理化とグローバル調達によりコストダウンを図り、ミドルレンジ製品ながら優れたコストパフォーマンスを実現している。アマダは、得意とするハイエンドからミドルレンジまでの幅広い製品ラインナップをさらに強化し、新規顧客の獲得に加え、グローバルネットワークによる迅速な対応と供給体制で販売促進を図る。

「ORSUS-3015AJe」は、最大加工寸法3070mm×1550mmに対応し、発振器出力は3kW、6kW、8kWをラインナップ。低重心キャレッジの採用により高加減速に対応し、高速かつ高品位な加工を実現する。最新のNC装置「AMNC 4ie」を搭載し、初めての導入顧客でも容易な操作が可能となっている。主に北米、欧州、アジア(日本を除く)を中心に投入される予定だ。

 一方、ベンディングマシン「SRB-1003」は、加圧能力1000kN、曲げ長さ3110mm。左右独立制御油圧シリンダーとナチュラルクラウニング機構の組み合わせにより、高い通り精度を実現。作業改善や段取り時間削減に貢献するオプションや安全装置がパッケージ化されており、初めて導入する顧客でも安心して作業できる。こちらは主に欧州、アジア(日本を除く)で展開される。

 アマダは、総合的な生産性向上への顧客との共同挑戦を通じてモノづくり産業全体を支援していく方針。さらに、デジタル技術を駆使した工場全体の最適化、スキルレス化、自動化、環境負荷低減に対応したソリューション提案を一層推進し、社会課題の解決に貢献していくとしている。

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