・旺盛な発変電市場の更新需要に応えるため相模原事業所の生産能力を増強
SWCC(川崎市川崎区)は5月13日、脱炭素社会の進展を背景に、発変電市場での高経年設備の更新需要の拡大や送配電網の増強需要の拡大が一層見込まれることから、電力インフラ事業の戦略製品である「電力接続製品 SICONEX®(サイコネックス)」における、約20億円規模の第二期増産投資を行うと発表した。
■設備投資の背景および第一期増産投資
電力インフラ市場では、高度経済成長期に建設された変電設備の更新需要に加え、データセンターの増加、再生可能エネルギーの安定供給に向けた電力網整備等、送配電網の増強需要の拡大が予想される。SWCCは、国内電力需要の堅調な拡大を受け、戦略製品である「電力接続製品 SICONEX®(サイコネックス)」の競争優位性を活かし、発変電市場でのシェア拡大にむけた取り組みを積極的に推進している。
このような背景の中、「電力接続製品 SICONEX®(サイコネックス)」の受注が堅調に増加し、SWCCは相模原事業所(神奈川県相模原市)において、増産に向けた第一期増産投資を2023年度末に完工した。その結果、2024年度の売上高は、2023年度実績比150%となり、業績に大きく貢献した。
■第二期増産投資の概要
旺盛な国内電力需要は、今後も持続的に増加すると予想され、SWCCは、「電力接続製品 SICONEX®(サイコネックス)」のシェアのさらなる拡大を目指すべく、20億円規模の第二期増産投資を実施する。今回の増産投資は、相模原事業所内の現製造建屋内で拡張し拡大するもの。
実施時期は2025年度から段階的に工場内のリプレイス、設備ラインの増強を計画しており、2026年度より売上高への貢献を開始し、2026年度売上高は、2023年度実績比220%を予定している。
なお、275kV対応超高圧電力接続製品のラインナップ増強については、第二期設備投資の2027年度完工後、第三期増産投資として検討していく。
今後も引き続き市場の拡大を捕捉し、持続可能な成長を目指して、さらなる技術革新と生産能力の強化を図っていく。
■電力接続製品 SICONEX®(サイコネックス)について
革新的な絶縁技術を用いた、環境配慮型でコンパクトな高電圧電力ケーブル用コネクタで、主に電力送配電設備や変圧器、発電所および変電所で使用されている。環境性や耐震性、施工性を革新する独自の製品設計で差別化を実現する電力インフラ事業の主力戦略製品。
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