米国の自動車産業に搭載されたロボットは2桁上昇

・国際ロボット連盟が発表した予備結果

 International Federation of Robotics(IFR:国際ロボット連盟):2025年5月8日

 フランクフルト、2025年5月8日 —-米国の自動車メーカーは、より多くの自動化に投資しています。自動車産業における産業用ロボットの設置総数は10.7%増加し、2024年には13,700台に達しました。これらは、国際ロボット工学連盟(IFR)によって提示された予備的な結果です。

 国際ロボット工学連盟の伊藤孝幸会長は次のように述べています。
 「米国は世界で最も自動化された自動車産業の1つです。ロボットと工場労働者の比率は5位で、日本とドイツと並んで中国を上回っています。これは近代化の大きな成果です。しかし、製造自動化の他の主要分野では、米国は競合他社に遅れをとっています。」

■海外からのロボット
 米国で生産するロボットメーカーはほとんどないため、産業用ロボットの大部分は海外からの輸入品です。世界的に見ると、インスタレーションの70%は日本、中国、ドイツ、韓国の4カ国で生産されています。このグループの中で、中国のメーカーは最もダイナミックで、巨大な国内市場の生産は5年間で3倍以上(2019-2023)です。これにより、彼らは日本に次ぐ2位になります。中国の成功は、国家ロボット戦略に基づいています。その製造業は、2021年から2023年の間に年間合計約28万台を設置しましたが、2024年には米国で合計34,300台が設置されました。

■米国対中国のロボット市場
 中国では、ロボット工学と自動化が生産のあらゆるレベルに浸透しています。これは、製造における従業員10,000人あたり470台のロボットのロボット密度の高さによって証明されています。これは、2023年にドイツと日本を上回り、世界で3番目に高いものです。一方、米国は、従業員10,000人あたり295台のロボットのロボット密度で、世界で最も自動化された製造国の中でわずか10位にランクされています。国の自動化は自動車部門に集中しています。2024年の新しい産業用ロボットの設置の約40%は自動車です。

 これに続いて、金属および機械産業が続き、3,800台が11%の市場シェアを占めています。米国の電気・電子産業における設備の市場シェアは9%で、2,900台が販売されています。

 デトロイトで開催されるAutomate Show 2025で、IFR副社長のJane Heffnerは、5月14日水曜日の午前10時30分に北米市場向けの産業用ロボット設置に関する予備的な数字を発表します(Automate Show Theatre – Booth 4832)。その後、IFRによるロボティクスエグゼクティブラウンドテーブルでは、今日の業界を牽引するトレンドとテクノロジーについて議論します。パネル:Marina Bill ABB、Torsten Kroeger Intrinsic、Julia Astrid Riemenschneider United Robotics Group & Rethink Robotics、Matthew Wicks Zebra Technologies、Robert Huschka A3:https://www.automateshow.com/a…

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。