井関農機が5月15日に発表した2025年12月期第1四半期(1~3月)連結業績によると、売上高は、46,177百万円(以下、前年同期比5.0%増)となった。営業利益1,381百万円(88.1%増)は、増収による売上総利益の増加に加え、国内外価格改定効果などで増加した。経常利益は、980百万円(6.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,515百万円(239.0%増)となった。
売上高のうち、国内は26,457百万円(8.5%増)となった。農機製品は米価上昇により販売は回復基調、また収支構造改革の柱である作業機及び補修用部品・修理整備等のメンテナンス収入が伸長、施設の大型物件の完工もあり、国内合計では増収となった。海外は19,720百万円(0.7%増)となった。北米はコンパクトトラクタ市場が弱含みに推移したものの、欧州は子会社が引き続き堅調に推移して増加、アジアは韓国への出荷が進み増加、海外合計では増収となった。 1〜3月期における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあり、緩やかな回復が続いた。一方で、米国関税政策、地政学リスクの拡大、物価上昇による景気下押しリスク等、先行きは不透明。このような状況の中、井関農機グループは、国内では成長市場である大型・先端・環境・畑作市場への経営資源の集中による対応強化、海外では主力市場である北米、欧州、アジアの需要を精緻に捉え、収益性向上と事業拡大の加速に努めた。
井関農機2025年第1四半期データ
■商品別の売上状況
〔国内〕
整地用機械(トラクタ、耕うん機など)は6,011百万円(3.4%増)、栽培用機械(田植機、野菜移植機)は1,582百万円(6.8%減)、収穫調製用機械(コンバインなど)は2,573百万円(2.2%減)、作業機・補修用部品・修理収入は10,330百万円(16.3%増)、その他農業関連(施設工事など)は5,958百万円(11.3%増)となった。
〔海外〕
整地用機械(トラクタ、芝刈機など)は14,321百万円(8.8%増)、栽培用機械(田植機など)は886百万円(10.6%増)、収穫調製用機械(コンバインなど)は159百万円、作業機・補修用部品・修理収入は1,968百万円(0.8%増)、その他農業関連は2,385百万円(34.9%減)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2025年12月期の業績予想は米国関税政策の影響は軽微、国内上半期は強含みが継続すると想定しているが、現時点では下記の前回発表時(2025年2月14日)から修正していない。
2025年12月期売上高170,500百万円(1.2%増)、営業利益2,600百万円(35.4%増)、経常利益1,800百万円(14.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,300百万円(前期は△3,022百万円)。
業績見通しにおける想定為替レートは、1米ドル=143円(150円から変更)円、1ユーロ=157円としている。
井関農機の2025年12月期第1四半期決算短信
決算補足説明資料
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