Danfoss（ダンフォス ）：2025年5月13日
中国・湖州発 —-Danfoss Power Solutions’ Editron division（ダンフォス・パワー・ソリューションズのエディトロン部門）は、SANY(三一）に200トンのラティスブーム式クローラクレーンの電動化に向けた初のeHydraulicパワーモジュールを納入しました。このeHydraulicシステムは、ダンフォス社製のエディトロン同期リラクタンスアシスト永久磁石モーターとダンフォス社製の可変容量型アキシャルピストンポンプを統合し、性能と効率を最大限に高めます。SANYは今年初め、この完全電動バッテリー駆動式クレーンを発売しました。
IDTechExによると、世界中の建設機械は年間推定4億トンの二酸化炭素を排出しています。今後数十年で世界の建設活動の規模が大幅に拡大すると予想される中、温室効果ガス排出量の削減には、大型機械の脱炭素化が不可欠です。大手クレーンメーカーであるSANYは、ラティスブーム式および伸縮ブーム式クローラクレーンの電動化を通じて、こうした取り組みを支援し、顧客のゼロエミッション建設現場の実現を支援しています。
SANYは、低容量モデルを電動化しており、高容量クローラクレーンの完全電動化に取り組んでいます。ダンフォスは、SANYの80トンから150トンのクレーンにエディトロンモーターとD1Pポンプを供給しています。200トンプラットフォームでは、SANYはトラクションシステムと作業機能システムに電力を供給するために、統合型ダンフォスeHydraulicパワーモジュールを選択しました。エディトロン PMI375-T1100モーターとD1P 260ccポンプで構成されるこのシステムは、最高の性能を発揮し、油圧システム効率を最大化するように最適化されており、1回の充電で機械の稼働時間を延長します。この油圧システム全体には、ダンフォスシリーズ90ポンプとPVG 128バルブも含まれています。
SANYは、ダンフォスeHydraulicパワーモジュールによって、コンパクトなパッケージと優れた機械的利点、簡単な設置、高い信頼性など、さらなるメリットを実現しました。電動モーターと油圧ポンプを一体型パッケージとして提供することで、フレキシブルカップリングを使用してコンポーネントを接合する際に発生する可能性のある騒音、振動、コンポーネント損傷のリスクを排除できます。また、OEMによるコンポーネント接続が不要になるため、設置が簡素化・迅速化されます。CEマークとダンフォスのグローバルサービスネットワークも、SANYがこのプロジェクトでダンフォスをパートナーに選んだ主な理由です。
ダンフォス パワーソリューションズ エディトロン部門社長のRoy Chen （ロイ・チェン）氏は次のように述べています。
「ダンフォスの統合型eHydraulicパワーモジュールを用いてSANYの高容量プラットフォーム向けソリューションを構築できたことは、画期的な出来事です。eHydraulicsは未来を象徴しています。当社の制御部門と協力し、D1Pポンプとエディトロンモーターを組み合わせたシステムを設計し、制御アルゴリズムを調整することで効率を最大化しました。SANYとの継続的な協力関係を築き、同社の環境への取り組みをサポートできることを楽しみにしています。」
ダンフォス・パワー・ソリューションズ 制御部門社長のHenrik Jørgensen （ヘンリック・ヨルゲンセン）氏は次のように述べています。
「従来の油圧システムは、特にこの規模の機械において、重機の電動化において依然として重要な役割を果たしています。ダンフォスの先進的な油圧ソリューションと電動化技術を統合することで、より持続可能な操業へのスムーズな移行を実現します。当社のeHydraulicソリューションとアプリケーションノウハウを活用することで、SANYのような先見性のあるOEMにとって最適なパートナーとなることを目指しています。」
ダンフォスの電動化ソリューションの詳細については、Danfoss.com/Editronをご覧ください。
ニュースリリース
＊リリース内容から「ですます調」で表記しています。
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