ダイヘン（大阪市淀川区）は5月15日、グループ内の産業用油入変圧器（個別受注品）生産を統合し、生産性を向上させるととともに、個別受注品の生産能力を年間最大2,900台（従来比1.7倍）に高めると発表した。需要増加が顕在化する再生可能エネルギー関連システムの販売拡大を図る。
■概要
・ダイヘン電設機器株式会社（大阪市、以下 DDK）で生産する産業用油入変圧器（個別受注品）の生産を四変テック株式会社（香川県、以下 四変テック）へ移管、統合する。
・四変テックでの新工場建設と既存工場の改修を実施するとともに、設備を増強（投資額は合計50億円程度）する。
・2026年10月に新工場（2階建／延床面積約5,200m²）完成、容量3000kVA以下の生産能力を拡大。2027年10月には既存工場（1階建／延床面積約3,100m²）を改修し容量 3000kVA超の生産能力を高める計画。
・個別受注品の生産能力を最大2,900台(従来比1.7倍)に増やすことで、同変圧器を用いた蓄電池システムの販売拡大を図るとともに、生産統合に伴う間接業務の効率向上と生産自動化の推進によりコスト競争力強化を実現する。
・なお、DDKの油入変圧器生産工場跡地については、モールド変圧器の生産能力拡大を含めた有効活用策を今後検討する。