井村屋、津工場(三重県)内にアイス工場を新設、約40億円投資

・「あずきバー」シリーズ販売4億本に向けた供給体制の確立

 井村屋(三重県津市)は5月9日、ロングセラーブランド「あずきバー」シリーズ等の冷菓商品の供給体制増強、新たな付加価値の市場提供を目的にアイス工場を新設すると発表した。日本国内におけるアイス市場の拡大による需要増加、戦略的に進めている輸出販路拡大などを視野に事業成長を進め、井村屋グループ全体の持続的な発展に寄与していく。

 井村屋グループにおける冷菓事業の位置づけは事業別売上構成の3割超となり、日本国内だけでなく海外輸出も伸長している。中でも「あずきバー」シリーズは、シリーズ合計で約3.3億本(2024年度実績)を販売し、成長をけん引している。今回、需要拡大による生産能力の拡大と特色ある商品づくりを目的に工場新設を企図した。

<アイス新工場概要>
基本コンセプト:将来に向けて特色ある「あずきアイス商品」の生産・供給基地

場所:井村屋株式会社 津工場内(住所:三重県津市高茶屋七丁目1番1号
敷地面積:鉄骨造2階建て、延べ面積2,276.61m²
生産品目:アイスバー商品各種
生産能力:バーライン増設により従来の1.3倍
竣工日:2026年6月竣工予定
設備投資額:約40億円

■工場特長
①建設予定地が現状のアイス工場隣接となるため、エネルギー(電力・蒸気・排水処理等)関係について現状設備が活用できる
②上記により管理業務人員の効率運用が可能(省人化)
③あずき加工工程において現行の技術に加え、素材の良さを引き出す新技術の採用
④充填工程においてコーティング技術による新たな付加価値を創出
⑤フレキシブルな包装形態の企画が可能(単品包装や箱入り本数の変更)
⑥環境に配慮した設計(太陽光発電敷設、熱エネルギー効率化、現行ラインより50%節水を実現)

 ニュースリリース