リープヘル、テンスター・シミュレーション社と移動式クレーンシミュレータで協力関係を強化

 Liebherr(リープヘル):2025年5月7日

・シミュレータによりクレーンオペレーターの4Dトレーニングが可能に
・今後のパートナーシップに関する契約を締結
・シミュレータの更なる開発とポートフォリオの拡充

 Bauma (バウマ)2025において、Liebherr-Werk Ehingen GmbH(リープヘル・ヴェルク・エーインゲン社)とスウェーデンのTenstar Simulation(テンスター・シミュレーション社)は、移動式クレーンシミュレータの更なる開発に向けた協力関係を強化しました。2024年から提供されているこのシミュレータは、効果的な4Dトレーニングを可能にし、顧客のクレーンオペレーターのトレーニングを支援します。バウマではシミュレータへの関心が再び高まり、多数の受注につながりました。

 職場環境と生活環境の変革が進んでいます。リープヘル・ヴェルク・エーインゲン社も、デジタル化というメガトレンドをイノベーション創出に活用しています。同社は、顧客にとって目に見える付加価値を提供する、カスタマイズされた持続可能なソリューションに注力しています。その一例として、同社がテンスター・シミュレーション社と共同開発した移動式クレーンシミュレータが挙げられます。このクレーンシミュレータは2024年から提供開始されており、既に世界中の顧客に納入されています。4月初旬、エーインゲンに拠点を置くクレーンメーカーとスウェーデンのシミュレータ開発会社は、バウマにおいて更なる協業を締結しました。

 「私たちは当初からテンスター社と対等な立場で協力しており、今後もこのパートナーシップを継続できることを大変嬉しく思います」と、エーインゲンのリープヘル社コマーシャルディレクター、Daniel Pitzer (ダニエル・ピッツァー)氏は述べています。

■未来へのパートナーシップ:クレーンの世界のビジョン

 「私たちの目標は、リープヘル社をはじめとする様々なクレーンモデルを用いて、シミュレーションによるクレーンの世界を創造することです」と、テンスター・シミュレーション社のCEO、Freddy Lund (フレディ・ルンド)氏は述べています。
 
 現在、LTM 1060-3.1を例に、上部構造の操作をシミュレーションできます。シミュレータは最近大幅に拡張され、クレーンの支持やフックブロックアセンブリの着脱といった新機能が追加されました。

 リープヘル社のプロダクトマネージャー、Julian Rapp (ジュリアン・ラップ)氏は次のように報告しています。
 「顧客はシミュレータに非常に興味を持ってくださっています。バウマでは、当社のシミュレータへの需要が非常に高まっていることに気づきました。顧客は開発が既にこれほど進んでいることに熱狂し、驚かれていました。」

 それ以来、シミュレータの需要は大幅に増加しており、バウマでシミュレータを注文された顧客もいらっしゃいます。

■五感を刺激する4Dトレーニング
 リープヘル社は、テンスター・シミュレーション社の移動式クレーンシミュレーターを導入することで、顧客のクレーンを固定することなく、クレーンオペレーターが効果的なトレーニングを受けられるようになりました。これにより、コスト削減とトレーニング中の事故リスクの低減が実現します。シミュレーターは電気駆動のため、CO2排出量の削減にも貢献します。3つのスクリーン、マスタースイッチ、移動式プラットフォーム上の座席、VRゴーグルを備えたこのシミュレーターは、臨場感あふれるトレーニング体験を提供します。プログラムは25言語に対応しており、クレーンの全機能(旋回、吊り上げ、伸縮、ラフィング)をトレーニングするための様々なチュートリアルも提供しています。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。