ユングハインリッヒ、人工知能(AI)の発展に向けMerantixと戦略的提携

 Jungheinrich (ユングハインリッヒ):2025年5月5日

 ベルリン/ハンブルク—-ユングハインリッヒとMerantix(メランティックス)は本日、先駆的な戦略的提携を発表しました。この提携の目的は、産業界における人工知能(AI)ベースのアプリケーションの普及促進です。

 提携の一環として、ユングハインリッヒはMerantix Capital(メランティックス・キャピタル)のAIファンドに500万ユーロを投資します。このファンドは、産業環境、医療、金融、製造業、その他の業界における重要な課題を解決する、インパクトのあるスケーラブルなソリューションを構築するAIネイティブのスタートアップ企業に投資します。

 ユングハインリッヒのCEOであるLars Brzoska(ラース・ブルゾスカ)博士は次のように述べています。
 「ユングハインリッヒは、マテリアルハンドリングとエンジニアリングの分野において豊富なノウハウを有しています。Merantixとの提携により、AIベースのビジネスモデル構築において深い専門知識と高い能力を持つ強力なパートナーを獲得することになります。この提携により、価値ある相乗効果を生み出し、産業環境におけるAIアプリケーションの強化に向けて協力していくことができます。」

 この戦略的パートナーシップは、特にロボティクス、サステナビリティ、エンタープライズAI、エネルギー、物流といった主要分野における、欧州におけるAI投資機会に焦点を当てます。具体的なユースケースとしては、使用済みリチウムイオン電池の分析ソリューションや、マテリアルフローの最適化を目的とした倉庫シミュレーションなどが挙げられます。

 Merantix Capitalの共同創業者兼ゼネラルパートナーであるRasmus Rothe (ラスムス・ローテ)博士は次のように述べています。

 「AIネイティブのビジネスモデルは業界を変革しています。しかし、その成功は既存の組織構造への統合に大きく依存しています。Merantixは、AI企業の成長に必要な要件を熟知しています。業界パートナーとして、ユングハインリッヒはイノベーションに必要な経験とオープンな姿勢をもたらします。」

 Merantixとの提携は、ユングハインリッヒのコーポレートベンチャーキャピタル分野における既存の活動を補完するものです。これは、ハイテク・グリュンダーファンド(HTGF)への投資に続くものであり、最近設立された子会社Uplift Ventures(アップリフトベンチャーズ)を通じて、コアビジネス以外のビジネスモデルを体系的に開発するというユングハインリッヒの新たな戦略的方向性の一環です。今後、ユングハインリッヒはスタートアップ・エコシステムへのアクセスを拡大し、ベンチャー活動の国際的な展開をさらに拡大するために、追加のファンド投資を計画しています。

 この提携は、企業とAIスタートアップエコシステムの架け橋を築くというメランティックスキャピタルの取り組みにおいて、主要な業界パートナーと深い絆を築いていることを示しており、緊密な協力と知識の共有を通じてのみ実現可能な、ヨーロッパで必要なAI導入の推進に貢献しています。

 このパートナーシップには、Merantix Capitalファンドへの投資に加え、AIソリューションプロバイダーのMerantix Momentum(メランティックス・モメンタム)を含むMerantixグループの他の部門との協力、および約80社が参加し年間250以上のイベントを開催するヨーロッパ最大のAIセンターであるベルリンのAIキャンパスにおけるMerantixコミュニティとの交流が含まれます。

■Merantix(メランティックス)について
 Merantixは、AIへの投資、構築、そして成長に注力するヨーロッパを代表するAIグループです。Merantixグループには、創業者と協力し、ヘルスケア、製造、ライフサイエンス、エンタープライズなど、幅広い分野の実社会へのAI導入を支援するアーリーステージのベンチャーキャピタルであるMerantix Capitalが含まれます。2016年に設立されたMerantixは、AIソリューション事業のMerantix Momentumや、ベルリン・ミッテにあるMerantix AI Campusなど、ヨーロッパ最大のAIコミュニティを擁しています。Merantix AI Campusは、80社以上の企業が参加し、年間200以上のイベントを開催するコワーキング&イベントプラットフォームです。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。