カナデビア(旧・日立造船)は5月7日、100%子会社で、ごみ焼却発電プラントやバイオガスプラントの設計、建設、保守、運営などを手がける Kanadevia Inova AG(以下、Inova)が、デンマークのエンジアリング会社 Babcock & Wilcox A/S(以下、B&W A/S)のごみ焼却発電プラントに関する火格子等燃焼装置の知的財産(IP:Intellectual Property) 、エンジニア、仕掛工事、中国・韓国企業向とのライ
センス契約の権利を有する Timberforce A/S(以下、Timber)の全株式を取得した。と発表した。
Timber の株式取得は、複数タイプの燃焼装置技術取得、エンジニアの確保による案件対応能力の
強化、ライセンシー活用など、Kanadevia グループの競争力をより一層強化する様々なメリットがある。Inova は、欧州とアジアで合計 130 カ所以上※の納入実績を有する B&W A/S の火格子納入実績を引き継ぐとともに、 規模や火格子タイプの違いから Inova がこれまで対応できていなかったプロジェクトも取り込んでいく考え。※ 1995 年以降の実績数。
カナデビアは、2023 年度からの中期経営計画「Forward 25」において、M&A を含む事業投資で合計 750億円規模を計画しているが、2024 年 6 月の Babcock & Wilcox Renewable Service A/S(デンマーク)の株式取得、2025 年 3 月のEncyclisIreland Operations Ltd.(エンサイクリスアイルランド)の買収合意契約、
2025 年 4 月の Matrix Power Services, Inc(アメリカ)の株式取得など、Inova グループによる一連のM&A はその一環。
カナデビアと Inova は、ごみ焼却発電分野のトップランナーであるカナデビアグループとして、今後も一体となって事業展開を進めていく。
<概要>
買い手:Kanadevia Inova Denmark A/S
売り手:Babcock & Wilcox A/S
<対象企業の概要>
企業名:Timberforce A/S
所在地:Dybendalsvænget 3, 2630 Taastrup, Denmark
設立:2025 年 2 月(本商談のために設立)
従業員数: 約 50 名