三一(SANY) :2025年4月29日
三一重工(SANY)は4月19日、2024年度の決算を発表した。通期売上高は前年比6.22%増の108億8,000万ドルとなった。株主帰属純利益は31.98%増の8億4,000万ドルとなった。海外売上高はコア事業売上高の64%を占め、同社は引き続き力強い海外成長を示している。
同社は2024年度のコア事業粗利益率が26.63%となり、前年比0.47ポイント上昇した。中でも、巻上機の成長が最も大きく貢献し、2023年度比4.23ポイント上昇した。2024年度の営業キャッシュフローは20億7,000万ドルとなり、2023年度の8億ドルから159.53%の大幅増加となった。
■堅調なコア事業とグリーンイノベーション
土木機械、コンクリート機械、ホイスト機械は、それぞれ42億5,000万ドル、20億1,000万ドル、18億3,000万ドルと、通期売上高の76%を占めました。道路機械は好調で、前年比20.8%の成長を記録しました。
SANYは脱炭素化への取り組みを継続し、クリーンテクノロジーの開発を推進しています。2024年には275件の低炭素関連特許を申請し、低炭素製品から5億6,000万ドルの売上高を達成しました。さらに、SANYは主力機械、コアスペアパーツ、電源ユニットの電動化を推進しています。2024年には40以上の電動製品を発売し、販売台数は6,200台を超えました。
国際売上高が過去最高を記録
SANYはグローバル化への取り組みを最優先に考え、生産拠点、研究開発センター、マーケティング・サービスネットワーク、そして現地チームを設立し、全地域における協調的で効率的な事業運営を実現しました。
2024年の国際コア事業の売上高は、2023年の60.6億ドルから12.15%増加し、過去最高の67億8,000万ドルを記録しました。これは、コア事業全体の売上高の64%を占めることになります。当社は、国際粗利益率が29.7%であると報告しました。国際市場の成長は、主にアジアとオーストラリア地域が牽引し、報告された売上高は28億8,000万ドルで、前年比15.47%増加しました。アフリカ市場は、売上高が44%増の7億5,000万ドルと大幅に増加し、堅調な成長を示しました。欧州と米州地域もそれぞれ1.86%と6.64%の安定した成長を示し、それぞれ17億2,000万ドルと14億4,000万ドルの貢献を果たしました。
三一重工の向文波会長は次のように述べています。
「困難ながらもチャンスに満ちた2024年に当社が達成した成果を誇りに思います。2025年には、技術革新の深化、リスク管理の強化、ガバナンスの効率化を図り、当社の企業力で世界の持続可能な発展に貢献していきます。」
ニュースリリース
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。
参考:2025年4月21日配信記事はこちら → 三一重工、2024年売上は6.2%増の約778億元(約1兆5,555億円
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